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異種界  作者: とも行
電子体決戦
19/28

18話 仲裁役の代償は苦笑い

朝、彼女の席にはいなかった。


書類を見直しチェックし、彼女の席のトレイに置く。

一時間後、トレイに書類が山積みになっていた、重いため息をつきトレイ事自分の机に乗せ変えた。

「……バカ」

自分で巻いた種だ、書類をパソコンで処理していく。

終わるごろには部署は私一人だった。

背伸びしながら、 おわりだー と小声で言いながらパソコンを閉ざす。

「お疲れ様」

トレイをあかねの席に置く。

向かえ合うあかねの席に座り込み、私のした過ちについて愚かで許せなくなった。

当時の私が新人だった時を思い出し、あかねと重ね合わせた評価していく。


あかねは、私より賢くしかも優秀で髪が赤色だ。

表情豊でわかりやすく、弄るのが楽しい。

何度も、彼女には仕事面に助けられたわ。

試薬検査のテスト期間のスケジュールを訂正してもらえたり、粒子干渉テストで圧縮しすぎて地面に沈下しちゃった時に粒子放出を考えついたのも彼女だ。

でも、100メートル以上垂直に空間を作ったちゃったけど、地質学の方は喜んでくれたから良かったわね。


私はあかねに嫉妬している。

私は、新人だった頃をもう一度思い出す。


「そういう、世代なのかしら……」


私は、心のまだかりに対して一つの結論を出した。


翌朝、彼女は来なかった。

来たのは軍服を着た、目にクマを作った青年だった。


ーーー


白衣をヒラヒラさせ、通路を走り去る人。

ボードを並べて難しい顔で唸っている人。

島ごとに並べられて、違った作業をする。


恥っ子に二つの机だけ並んべただけの部署があった。

その人は、何もせず座っていた。

黒渕眼鏡をかけ、ただ前の細目に机を見ている。


「何かしら……」


冷たい視線を向けてきた彼女は頭を傾げる。

「七瀬 あかねの上司ですか?」

「ええ、貴方は?」

「あかねの同居している 橘 要 です。突然の訪問申し訳ありません」

「いいえ、大丈夫です……左藤 唯です。あかね……七瀬さんにはいつもお世話になっています。どういった御用件で?それと彼女は大丈夫かしら……」

切れそうになった。

彼女は大丈夫か?お前のせいだろ!!!

ふざけんな。


「ええ、大丈夫です………。」

ダメだ。抑えろ。

ダメだ………。


「でも、あまりあかねをいじめないで下さい!!!彼女はまだ、14なんだ!!!まだ、社会に溶け込めないかもしれない、うまく立ち回れないかもしれないでも彼女を冷たくしないでください。落ち込んでるんです!!あなたのせいで、あかねは落ち込んでるんだ!!!謝ってくれとは言わない彼女は悲しむのは嫌なんだ!!あかねに謝罪してください!!!」

室内は静まり返った、きっと皆に見られてるんだろうな。

叫んでしまった……、何言ってるのかワケわからなくなった。


「ごめんなさい……ちょっとまってね」



左藤は、後ろを向き肩を震わせる。


「クククククッ……アハハハハ、駄目だーー」

室内に彼女の声が鳴り響く。



この野郎!!!

拳をギチギチしまっていく。

殴ってやろうと頭に過ったが、抑えた。


「あなたと同じ考えだったのでつい……ごめんなさい、私も反省してるわ」

「ん?何言ってるのか?」

「ちなみにこれわかる?」


棒状をグニャリと曲げられて、先端が四角いレンズみたいなのがついてるのを左藤は指差してる。

そのまま、自分に向ける。

「カメラよ、ちょっと警戒して……とらせてもらったわ……かなめさん私もあかねさんに謝りたいわ、後悔しています。彼女に謝りたい、大人げなかった。彼女に罵倒されてもいいわ、パワハラで首にされても構わないわ報いは受けるつもりよ」


「謝罪だけでいいと思います。あかねにとってあなたは親しい人物と聞いていますから」


それを聞いた左藤は笑った。


「ちなみに、彼女の端末にライブ中継してます」


座ってくださいとあかねの椅子をひっぱり、ちょっと待っててくださいとい言い、室内の他の部署にお騒がせして申し訳ございませんと頭を下げていく。


状況が飲み込めない。


ーーーー


「か!!かなめさん!!」

可愛い顔で怒る。

「ひゃい」


変な声が出ちゃったじゃないか。

あかねは、ラボに来た。


「勝手なことしないでくださいよぉう、恥ずかしいじゃないですか」

「ごめん……でも……」


むっと、横を見ると睨み付ける。

睨み付けた相手は、両手を上げて降参しながら苦笑いしている。


「二人!!ちょっと資料室集合……」

「へい」

「おう」


書籍とバインダーファイルが棚がいくつものある、小じんまりした部屋に追い込まれる。

まだ、降参のポーズをしているお姉さん。

状況が飲む込めない俺。


「えっと……」

「………ごめんなさい」


深々と頭を下げた。


「許しません」


許してやればいいのに悪い人じゃないのに


「ごめんなさい」

「許しません」

「ごめんなさい」

「許さない」


謝罪は左藤さんが涙が出るまで続いていき、あかねも黙り混んでしばらく、謝罪を聞いていた。

きっと今、あかねの中で整理しているんだと思う。

黙り混んで左藤の謝罪を聞きながら、あかねの頬には一粒の涙が流れた。


あ、もう大丈夫なんだなって思ったとき。


二人の嗚咽だけが、静に静に資料室に包み込んでいた。

俺は、二人の背中を優しく擦ってあげた。



ーーー


「正直、大人げなかったわ」

「うん……」


ふと……疑問を口にした。


「原因っていったいなんだったの?」

お姉さんは、滝汗をかいて青ざめた。

「んぅ、私もわからないんです」

「えっとその~……」

くるっと、左藤は背中を向ける。

「許されることじゃないと思うわ……」

横目であかねを様子をみる。

「貴女の髪と眼について聞いたこと覚えている?」

「うん……気にしているから言われるの覚えてる」

「んと?」

「貴女のDNA調べちゃたのよ……ごめんなさい……でももう、しません」

頭を下げる。

「大丈夫、大丈夫です。私も逆ならしていたもの」

「彼には全て知っているの?」

「いいえ」

「大丈夫なの?」

「わかりません、ただ今のところ国際条約の機関にはばれていません。支部の上層部でうやむやにしている可能性はあると思います」

「えっと、話がみえないんだが」

左藤は振り向き、深刻そうに俺を見る。

「貴方に借はある、彼女が前にいるけど……借りを返すために言うわね」

あかねは、左藤に口を塞ごうとするが頭をがっちり胸元に押さえつけられる。

もがもが騒ぐ彼女に容赦なく。

「この子、どの人類種族データと遺伝子配合データに該当しないのよ。もちろんベースは類人なのだけど……私たちの域を越えているのよ」

「つまり?」

「人工に造られたと言うことよ、凄まじくスゴい事なのよ。」

「ぷはー、聞いちゃいました?」

「うん……」

「これで、スッキリできた。本当にごめんなさい、恐くなったのよ……」

「やっぱり許さない」

「でも後悔しているのよ、調べなきゃ良かったって……、あかねに感謝しきれないほど助かっていたし何より部下よ。可愛い子なのに傷つけちゃったって、今は命に賭けて守りたいし貴女の為なら命を投げ出すわ」

「そんなの自己満足じゃないか」

「ええ……でも毎日合う可愛い可愛い知り合いが休んで分かったのよ……貴女がいないと私も死にたくなるほど寂しいし悲しくなるって……だからごめんなさい」

あかねの腕を掴み胸の名札を手に添える。


「だから、貴女に私を罰してもいい、キャリヤとかどうでもいい。今までの貴女の過ごした、貴女との他愛ない笑顔や経験。私は忘れないしだから、何言っているのかしらね私……たぶん、貴女と対等でいたいんだと思う、ごめんなさい」

「………」

黙り混んで包み込んだ手を見てから彼女を見る。

「許さない………今まで通りいかないけど……左藤さんとは知り合えて本当に嬉しかった親しいから……」


こいつら頭いいのに不器用なんだな。

答え出ているじゃないか……。

バカだよな、喧嘩するほどバカだわ。

バカだよ二人。


「それってさ、友達って意味じゃないの……」

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