習作1
未完です、編集機能で続きを書いていくので未完でもいいよって方のみ読み進めてください
女が街を歩いている。その女はとても美しく、頭の先からつま先にかけて世界中の女が嫉妬に狂ってしまうのではないかと錯覚するほどの何かを発していた。まるで美の神が自身のすべてを注ぎ込み作り上げた彫像のようなその女だ。
当然さまざまな男がその女に声をかけ、せめてお茶でもと誘おうとするが、顔を合わせた途端ぎょっとしてそのままどこかへ逃げ去ってしまう。その女はまるで美そのもののような顔だちをしていたが、ただ一点その目だけは、その美貌とはどこまでも不釣り合いに深く、暗く、狂気と絶望に濁っていた。
彼女はおもむろにタクシーへ乗り込むと、今にも風に吹かれ消えてしまいそうな掠れた声で運転手へ一つの行き先を伝えた。運転手はその目と行き先を聞くと何かを察し、だがしかしまるで触らぬ神に祟りなし、とでも言うように目をそむけ車を走らせ始めた。
女の向かう先は自殺の名所、海がよく見える、切り立った崖だ。
女は目的地に着くと、運転手に賃金を払いそのまま崖の方へとふらふらと進んでいった。彼女はそのまま崖へと進み、自殺防止用のフェンスを越えるとその身を宙に投げ出し――
「そこのお方!!!ちょっとまったぁーーーーーーー!!!!!」
――地面へとぶつかる前に何かによって止められた。
女の目が初めて絶望と狂気のほかの感情を映し出した、驚いた彼女の目が捉えたのは、翼をはやした半裸の美青年が身を投げ出した自分を支えているというあり得ない状況、ついでに加えるとすれば翼をはやした青年は空を飛んでいる。
女は青年の腕から暴れ抜けようとするが、華奢な見た目とは裏腹に存外力強い青年に抑え込まれたまま崖の上に戻されてしまう。そこでようやく彼女は口を開いた
「...なんで邪魔したの?」
青年はそこで薄く笑い、少し困ったようにしゃべり始めた
「迷える子羊よ、お生きなさい。神はあなたの自死を望んでなどいない」
「嫌よ、私はここで死ぬの」
「え"、私の話聞いてましたっ!? 天使ですよ私!天使!エンジェル!そのエンジェルが1人の子羊の前に現れて説得するって相当な出来事ですよ!?ほら!後光!!!綺麗でしょ!!!?? いやね? 私どももあなたの境遇については知っていますので貴方に非常に同情はしているんですよ、十年以上愛し合っていた彼氏との結婚直前に借金の形として彼が貴方をその筋の男達に抱かれるよう無理強いした。その男はなかなかどうして屑ですね、塵ですね、彼は審判による地獄逝きが決定しているので心配ありませんよ。あ、失礼、話がそれましたね。あなたは非常に運の悪い目に会いましたが、それでも心折れることなくまっとうに生きればその日までは天界で暮らし、審判を受け罪無き身となり永遠を生きることとなります。しかしながら我らが主はご存知かもしれませんが自殺を許しておりません、神から与えられし命を自分の手で終わらせてしまうわけですから、自殺者は地獄逝きが決まってしまいます。私たちは地獄逝きの子羊たちが増えることを望みません、特にあなたの場合は境遇が境遇ですから我々天の使いが説得に来たというわけです。自殺は諦めて帰りましょう。」
「話が長い」
「ぐっ...。」
女が自称天使の話を無視して進もうとすると、天使はショックを受けたようにうなだれた
「最近の子羊達はかわいくないって本当なんですね...昔は顔を出すだけで奇跡って喜んで貰えたって先輩言ってたのに...こんなのってないよ」
「最近の信徒はドライなのよ、いいからそこをどいてくれない?」
女はどこまでも興味がなさそうに言うが、天使は引かない、彼女が崖に進むのを抑えながら言った。
「嫌ですよ!もうここ数回仕事失敗しっぱなしなんですよ!? わかります!? この気持ち、毎回仕事を失敗したやるせなさと自殺した子羊の死体が目に入ってくるあの恐怖! 天使だって鬱になりますよ!! あれ私が仕事成功してたらみんな天国行きだったんですからね!!??」
流石にこの話には女もびっくりしたのか目を丸くした。
「天使って...意外とお仕事あるの?」
「あ、そこですか」
天使は女の気を引けたことは嬉しいが、その理由に納得がいって無いようだ。しかしここでまた女の気が変わって自殺しようとしたらたまらない、話の方向を自殺以外にもっていけるならそれもいいかなと天使はそのまま自分の仕事等について話し始めた...。
どうでしょうか?後学のため感想などなどもらえるとうれしいです




