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Platinum Pride  作者: ポメ
18/22

新たなる危機

「君が…何で、ここに?」


荷葉夫人を見て、主人は驚愕(きょうがく)表情(ひょうじょう)をして後ずさった。

夫人の目からは、(なみだしずかに流れつづけていた。

こんな時でさえ、その美しさに思わず見惚(みと)れてしまう。


「僕が連れてきたんです。荷葉さんは、あなたの心の色が変わってしまったと、心配されてました。」


トビオがそう言うと、


「私の、心の…色…」


主人はそう言って力なく(すわ)んでしまった。


「きっと、私のせい…」


そう言って、目を閉じた夫人の横顔が悲しげに(ゆが)んでいた。


「トビオ、トビオ、トビオ〜」


僕はトビオの元に()り、泣きながら、トビオをポカスカ(たた)いた。涙が止まらなかった。


「どこ行ってたんだよー、どんだけどんだけ、大変だったと思ってるんだ。お前は、お前はいつも勝手だ、僕がどんだけ、どんだけ...」


僕は、別れ(ぎわ)の彼女みたいに、パンツ1丁で泣きながらトビオを叩いていた。


「お?いよいよケツを出す覚悟(かくご)が出来たのか?」


僕の格好(かっこう)を見て、またトビオが勝手かってな事を言う。


「そんなわけあるか!あ!それよりも町田さんを助けなきゃ、町田さんが大変なんだ!」


僕が主人に服を返すように言うと、主人は力なく場所ばしょ指差ゆびさした。ボロボロの自分の服を着ながら、特別室とくべつしつの場所を聞く。


「トビオ!町田さんを助けに行こう!特別室だ、早く!」


荷葉さんをソファーに座らせてあげ、僕とトビオは書斎(しょさい)を飛び出した。


「町田さんが、どうしたんだ?」


走りながらトビオが聞く。


「ちょっと、危険な人物と一緒なんだ。」


「危険?危険てなんだ?」


「うーん、とにかく詳しい説明は後で!ひどい目に()ってないといいんだけど、あ、ここか?」


まるでホテルのような長い廊下ろうかに、ドアがいくつかあった。

その中でも1つだけ、重厚じゅうこうな木で出来ている分厚ぶあつそうなドアがある。

僕が開けようとしたら、(かぎ)がかかっていた。


「どうしよう?鍵がかかってる。また書斎しょさいもどるか、」


僕が(あわ)てて(もど)ろうとするとトビオが


て!」


と言って(あた)りを見回みまわし、


「あそこから入ろう!」


と言って上を指差ゆびさした。

天井てんじょう羽目板(はめいた)のような部分がある。換気口(かんきこう)かもしれなかった。


「いや、どう考えても無理むりだ、とどかない。」


僕がそう言うと、


「とりあえず、しゃがもう」


と言ってトビオが僕をしゃがませた。


「俺を肩車(かたぐるま)して.あそこから()れよ」

「入れよって何だよ入れよって!無理だよ、スパイ映画じゃないんだから、怪我(けが)するよ。」

「大丈夫だ。不可能(ふかのう)な事はない」


トビオはガンとして、(ゆず)らない。

仕方しかたがないので、肩車(かたぐるま)だけしようと(こころ)みる。


「ちょっと動かないで!じっとして!」

「ヤバいヤバい、もう少し左.早くしろ」

「ま、前が見えない」

「コージくん、背伸びして」

「出来るか!」


僕たちはヨロヨロしながら、すったもんだした挙句あげく、何とか天井板(てんじょういた)はずすことに成功せいこうした。トビオは換気口かんきこうの中にあたまを入れると、

「おお~なるほど~。」などと言いながら、僕のかたにケリを食らわせ、やっと中に入った。


あ、考えたら僕はどうやって入るんだ?!と思ってたら、特別室の(となり)の部屋のドアが開き、トビオに手招(てまね)きされた。 


中に入ると、僕は目を(うたが)った。

これは、一体、、、?


面白おもしろいだろ?いわゆる取調とりしらべ室ってやつか?、安心あんしんしろ、これはマジックミラーみたいだ。」


そう言って、トビオが指差ゆびさした先には、大きなまどがあり、となり部屋へやが丸見えだった。


そこに、町田さんと、、


あいつがいる…!

_____瞬時しゅんじ背中せなかが、ぞわりとした。


ランチの時に見た、あの男がいた。


視界しかいに入った途端(とたん)心臓しんぞう(ちぢ)み上がる。


僕は、トビオのうでを強く(つか)み、呼吸(こきゅう)(ととの)えるのがやっとだった。

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