第2話:未知なる大地
主人公:
ジョン・マクレーン:22歳、アメリカ陸軍二等兵。正義感と愛国心に燃えているが、戦場の現実とのギャップに苦悩する。
ベテラン兵:
ロバート・コール:35歳、陸軍中佐。冷静沈着でリーダーシップを発揮するが、過去のトラウマに囚われている。
フランク・オハラ:28歳、軍曹。戦争に慣れており、皮肉屋だが仲間思い。
その他:
イ・テジュン:20歳、韓国人青年。アメリカ軍に協力する通訳。
パク・ヨンヒ:18歳、北朝鮮の女性兵士。祖国のために戦うことを信じている。
ジョンは、軍用機の中で眠れなかった。
故郷に残してきた家族のこと、これから始まるであろう過酷な戦いのこと。
様々な思いが、彼の頭の中を駆け巡っていた。
彼は、何度も妻エレンの手紙を読み返した。
エレンは、ジョンを心配しながらも、彼の無事を祈っていた。
「ジョン、あなたは私たちのヒーローよ。
私たちは、あなたを誇りに思っているわ。
でも、どうか無事に帰ってきてください」
エレンの言葉が、ジョンの心を温かくした。
ジョンは、エレンと子供たちのために、必ず生きて帰らなければならないと思った。
夜が明け、軍用機は朝鮮半島に到着した。
ジョンは、機内から外の景色を見た。
そこには、想像を絶する光景が広がっていた。
破壊された街、焼け焦げた大地、そして、逃げ惑う人々。
ジョンは、戦争の現実を目の当たりにし、言葉を失った。
彼は、自分がこれから、どれほど過酷な戦いに巻き込まれるのか、想像もできなかった。
ジョンは、軍用機から降り、仁川の地に足を踏み入れた。
そこは、日本とは全く異なる風景だった。
街には、英語の看板はなく、ハングル文字が並んでいた。
人々は、ジョンたちアメリカ兵に警戒の目を向けていた。
ジョンは、自分が異国の地にいることを改めて感じた。
彼は、これから、この地で、どのような経験をするのだろうか。
ジョンは、不安と期待が入り混じる気持ちで、部隊の宿舎へと向かった。
宿舎には、ジョンと同じように、アメリカからやってきた兵士たちが集まっていた。
彼らは皆、疲れた顔をしていた。
ジョンは、彼らに話しかけた。
「私たちは、アメリカのために戦うんだ」
ジョンは、自分自身を励ますように言った。
しかし、彼の心は、不安でいっぱいだった。
その日の夜、ジョンは眠れなかった。
彼は、故郷の家族のことを考えていた。
エレンと子供たちは、元気にしているだろうか?
ジョンは、早く家族に会いたいと願った。
しかし、彼は、この戦争が、彼の人生を大きく変えることをまだ知らなかった。
第3話へ続く