第1話：戦火の序曲
主人公：
ジョン・マクレーン：22歳、アメリカ陸軍二等兵。正義感と愛国心に燃えているが、戦場の現実とのギャップに苦悩する。
ベテラン兵：
ロバート・コール：35歳、陸軍中佐。冷静沈着でリーダーシップを発揮するが、過去のトラウマに囚われている。
フランク・オハラ：28歳、軍曹。戦争に慣れており、皮肉屋だが仲間思い。
その他：
イ・テジュン：20歳、韓国人青年。アメリカ軍に協力する通訳。
パク・ヨンヒ：18歳、北朝鮮の女性兵士。祖国のために戦うことを信じている。
1950年6月24日、ジョン・マクレーンはオハイオ州の自宅で妻エレンと二人の子供たちと穏やかな時間を過ごしていた。
庭で娘のジェニファーとキャッチボールをし、息子のトミーを肩車して家の中を駆け回る。
夕食はエレン手作りのアップルパイ。
食卓を囲み、家族の笑い声が響く。
ジョンは、このささやかな幸せがいつまでも続くことを願っていた。
しかし、ラジオから流れるニュースは、朝鮮半島の緊張の高まりを告げていた。
北朝鮮と韓国の間で、一触即発の事態が起こっているという。
ジョンは、ニュースを聞きながら、どこか不安な気持ちを覚えていた。
翌朝、ジョンは新聞を開き、朝鮮半島の記事に目を凝らした。
昨日のニュースよりも、事態はさらに深刻になっているようだ。
北朝鮮軍が韓国に侵攻を開始したという。
ジョンは、胸騒ぎを覚えた。
その日の午後、ジョンに召集令状が届いた。
彼は、アメリカ軍の一員として、朝鮮戦争に参加しなければならなくなった。
ジョンは、エレンに召集令状を見せた。
エレンは、顔色を失った。
「ジョン…あなたは…」
「ああ、エレン。俺は行かなければならない」
ジョンは、エレンの手を握りしめた。
「心配するな。すぐに帰ってくる」
ジョンは、笑顔でエレンを励ました。
しかし、彼の心は不安でいっぱいだった。
ジョンは、子供たちを抱きしめた。
「パパは、すぐに帰ってくるからな」
ジョンは、子供たちに優しく言い聞かせた。
そして、エレンにもう一度、抱きしめた。
「エレン…俺を信じてくれ」
ジョンは、エレンにそう言い残し、家を出た。
彼は、軍用バスに乗り、訓練場へと向かった。
訓練場には、ジョンと同じように召集された若者たちが集まっていた。
彼らは皆、不安そうな顔をしていた。
ジョンは、彼らに話しかけた。
「俺たちは、アメリカのために戦うんだ」
ジョンは、自分自身を励ますように言った。
訓練は厳しかった。
ジョンは、M1ガーランド銃の扱い方や、戦闘の基本を叩き込まれた。
彼は、毎日、汗を流し、必死に訓練に励んだ。
そして、ついに、ジョンは朝鮮半島へと派遣されることになった。
彼は、軍用機に乗り、遠い朝鮮の地へと向かった。
ジョンは、機内で、家族のことを考えていた。
エレンと子供たちは、元気にしているだろうか？
ジョンは、早く家族に会いたいと願った。
しかし、彼は、この戦争が、彼の人生を大きく変えることをまだ知らなかった。
第2話へ続く
