いいんちょの乙女心 上
今回はイインチョが主役です
「あつきくん!」
「あっいいんちょ!今日早いね!まあ俺程じゃないにしろね」
あつき君は何より人と関わるのが大好きな子だった
いつも通りあつき君と喋って
いつも通りあつき君と帰る
その時だった私がスマホを落とした、あつき君が私を押した
あつきはナズナを押し飛ばしたその事実にびっくりして声を荒げる
「あつき君!何を…し…..て」
目の前にはトラック、事実についていけず周りの人の声が聞こえる
右の方を向く信じがたい光景に…
「!..」
ベッドの上で目覚める、涙が出ていた
「なんだ夢か..、よかった」
声が詰まり声が小さくなる
ほっとした自分がいるのと心臓がバクバクなっているのがわかった
なんだよーこれこの夢を見させるって言うアイテムいい夢じゃないじゃないか
ま いいか、身支度をしよう
「行ってきまーす」
いつも通りの交差点までいくとあつき君がいるのがわかった
「おはようあつき君」
「あっ おはよいいんちょ!」
私はあつき君がいることに安心している自分に驚いた
「いいんちょだいじょぶ?熱っぽいよ?」
「あっ いやいや大丈夫!」
顔を近づけるあつきに対して鼓動が早くなっていることに気づいた、
あ〜私あつき君のことが好きなんだ!
「んー大丈夫そうには見えないけどな〜」
「いやいや平気だって!そういえば今日あつき君学校行くの遅いね」
「そうそうなんか俺今日やばい夢見てさ、なんか思い出せないんだけど自分が死んでる夢を見てさー」
「あそういえば私もあつき君がひかれるような夢を見たんだよね」
「演技でもないこと言わないでよいいんちょー、冗談きついぜほんとー
いやマジで」
「ほらほらマジとか言わないの、バカみたいに思われるよ」
そういうとなぜか吹き出して笑うあつき君がいた
「いいんちょがそう言うとシュールで面白いね〜w」
「あ今言葉の語尾にWがついてた!これだから現代語は」
そういうくだらないやり取りをしていると学校に着いた
靴を履き教室に入る
あさのルーティンが終わり
授業が流れていくように進んだ
「もう放課後かご都合的だなぁ〜」
「じゃ俺帰るわーまたなみんな」
あつき君が一番に扉を出ると走らずとも走っているかの如く帰っていった
「いいんちょ今日用事ある?」
「あいたさん 何か用事でもあるの?」
「いやそう言うわけじゃないんだけど、紫色の本知らない?
私のいるところにあった本で図書館にあったはずなんだけど」
「ああそれなら確か私が落とし物を職員室に届けたわよ」
そうそう私にはお昼ご飯を図書館で食べる習慣がある
確かそこで紫色の本を拾ったはず
「いいんちょ中身見てないよね?」
「う うん見てないけど」
「よかったぁ〜」
「なんか大事なものでも入ってたの?」
「そう言うわけじゃないんだけど私のいるところにある重要な資料だったから」
資料か家じゃなくているところっていう表現するのあいたさん独特の言い回しなのかな
あいたさんは僕の別の小説に出てきます
今回は上なのであと一週間二週間後に更新しときます