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What's hapining?


 こんにちは皆さん


 この度、ソコツ坊ちゃんを鍛え上げる役目をもらい受けた山神でございます。

 正直言ってメンドクサイデス。


 桜の蕾が落ち、気温が上昇し動くのもだるくなるこの時期、仕事したい人などいるのでしょうか?


 いや、いないでしょう。

 ですが、武神として名高い子爵様の願いを断るわけにはいきません。

 だって怖いもん

 一度道場破り…ではなく神社破りをされたことがあった。あれは災厄だった。あの一家は皇帝が政権を取り戻す前は今以上の名家で、虎一家が大政奉還を行ったことで失脚。だが、今の子爵は失脚し男爵に落ちたもの一世代で武力のみで子爵に上り詰めた『戦闘狂一家』そんなもの敵に回しとうない。


  でもな~~


 いちよう、私神よ?


 せっかくこの体手に入れたのに家庭教師とかある?


 親馬鹿と言っても5歳で水籠使えた。

 いくら何でも馬鹿げた話だ。


 ありえないもん

 ありえな過ぎて笑いの種にすらならない。


 五歳で大学の問題全て解けましたよ。うちの子、天才なんです。と同じこと言ってるようなもの。


 そもそも魔法を使うにあたってこの世界の法則の知識がなければそんなものできない。五歳にできるわけがない。しかも、あの脳筋一家にできるはずがない。

 

 『うちの子魔術の才能あるみたいなんです。』あの時、笑いそうになるのを必死にこらえた私ってば偉い!


 だって無理な話だもん。


 一番の問題は、このガキ

 山神はソコツを見る。


 私と同じ背

 ムカつく

 そして、本物の山神を見つけられると困る。


 始末しようにもできない。

 脳筋一家だが血の結束を重視するあの一家を敵に回したくない。

 せっかく潜伏するためにこの体手に入れたのに。


 長い間、もう五十年かこの体(山神)に呪いをかけ弱らせてようやく手に入れたこの体、私たち魔族のため有効利用させてもらう。


 人間どもの中で一番怖い国は、西にあるインズランド王国(日の沈まない国)とフランツ帝国だ。フランツの皇帝は、戦争の天才もうこれがめんどくさい。インズランド王国(日の沈まない国)の無敵艦隊もメンドクサイ。ありとあらゆる防御魔法が付与されて攻撃を受け付けない。


 で、なんで私がここにいるかというと。最近、二つの国が大きくなっています。


  何処とどこでしょう?

 ヒントはなし

 

 正解 今いるとこ、東の国々(太陽が昇る国)そして、鉄血政策を行ったおかげで統一したジューマン帝国。

 芽は厄介になる前に摘むべきだ()()()()()()()()()()()()()


 それ私の任務なんですよ

 はぁ~


 魔族は溜め息をつく

「それでも、子爵からの願いだしなハァ~」


 山神はボソッと小言を言った後何か吹っ切れた顔をして




 「じゃあ、ソコツお坊ちゃん何の魔法を使えまちゅか~」

 山神は、保育園の保育士が赤子に言うような話し方で話し始めた。

 ソコツは笑顔だったが顔の血管が浮き彫りになった。

 あ、怒ってる

 「ならば気だな。」


 「??????」

 え????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????何???

 魔族は混乱した。

 その魔力に存在感に...


 強者にしか感じられないその圧力


 ヤバッ


 バレた??


 まさか山神じゃないってバレた


 どこから


 怖っ

 何で?

 恐怖しかない。

 魔力と気を合体させて何かしている。

 才能の塊じゃん

 そんなこと、一部の天才でもできない事なのにこの年で。

 

 危険

 魔族の頭に「危険」という文字が現れた。この技術を可能にする脳、そして魔力量、異常だ。


 この力、魔王様にも届きうる異常な力。


 でも、大丈夫私には山神から吸収した力がある。


 怖くない


 はず…  


 でも、彼女の手は震えていた。それは高揚ではなく明確な恐怖、絶対的強者と対面したときの恐怖。しかし、彼女は知らない。ここまで差の開いた恐怖は幹部と対面したとき以外感じたことがない。それゆえの錯覚、高揚しているのだと。


 圧倒的な差と本能が警報を鳴らしても

 仮初の高揚と彼女の正義が邪魔をする。


 彼女にとって魔王が正義、それにあだ名す者は悪である。

 「悪には正義の鉄槌を...」

 それが彼女の正義

 

 バレたのなら仕方のない

 彼女は隠していた角を露にする。


 角は魔族にとって魔素吸収装置

 これによって空気中の魔素を吸収する。 


 これによって魔族は魔法の先頭において人間に圧倒的な優勢を誇る。


 だが…


 「グハッ」

 魔素の過吸収、それは体に絶大なダメージを与える。


 空気中の魔力が濃すぎたのだ。


 その原因は目の前にいる子供のせい

 彼の練り上げる絶大な量の魔力によって空気は魔力に濃すぎるほど充満し溢れ出る気の力は足元の草を急激に成長するまでこの世界に影響を及ぼしていた。


 「何だ魔族だったのかじゃあ殺しても問題ないか」


 そして、彼が放った


 魔法を

 それは美しい物だった。 


 植物を操る魔法「プラントソーサー」


 西側諸国で大道芸人が良く使う植物を操る魔法

 しかし、それは廃れ消えた魔法


 「なぜそれを」

 紫色の花が魔族の周りに咲いた。


 その魔族の周りに巻き付いた。


 『根』が巻き付いた。


 彼女は見たことがない。この植物を


 何故なら、この世界には存在しない植物 

 田舎ではよく食べて死んでしまっている人も言うという。


 その名も「トリカブト」


 トリカブトの毒、それは吸収しやすく『根』に最も毒がある。

 それは肌からも吸収される。

 

 痛い 


 熱い


 心臓の音が聞こえる


 心臓の音が脈拍が高くなる。


 だが、力が漲る。

 眩暈と嘔吐がするが体に血が今まで以上に流れるのが感じる。


 アコニチン 脈拍を高める毒、心臓がリミッターを忘れて脈拍を高め続ける。大抵の人間は心臓が爆発し死ぬ。


 だが、この魔族は死なない 

 人ではないから


 だが…それは水の表面張力によって保たれる程度の安心


 「身体強化」「身体向上」

 気による効果がギリギリのバランスを崩した。


 魔族は拘束の抜け出し気を使い体のスピードを限界まで高めて、ソコツの目の前に…

 











 バン


 爆発音


 魔族間見渡す


 この小僧以外にいない


 だが、銃を持っていない。

 魔族が血反吐を吐く


 「ああ、私の心臓の音か…」

 魔族の心臓は過度の運動により爆発した。

 彼女は気を失いそのまま倒れた。

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