霊力と魔力と気
ごきげんよう皆の者
私の名は有馬 底筒男命
元は有馬 龍也である。
名前が長いので両親共にソコツと言われている。
今年で私は5歳となった。
私は今絶賛、稽古中である。
稽古というのは名ばかり、木刀なだけで相手はお持っ切り叩いてくる。本人曰く手加減しているらしいが、ぜったい全身打撲レベルの怪我をしている。
今なら昔と比べて体が馴染む、よく体が動く。
だが、組体操の選手並みの体の柔らかさと無重力にいるような動きをする父にはかなわない。
「おい、ソコツ!立ち上がれ」
私は立ち上がる。
長く寝ていると父(虎次郎)は叩く力とスピードを速くする。
何でこいつ貴族なんだと思うほどに…
あ
これは失礼、父が今貴族喉の立場か知ら得てませんでしたね。
驚くなかれ、子爵だ。
そうナイトである士爵ではなく子爵だ。
戦士ではないのだ。
それでこの力、貴族は大きな戦の時には軍師の役割をするとは言えこれほどの戦力はいるだろうか。
「よそ見をするな!」
父は顔をしかめる
真剣に教えているのに、相手が真剣ではないと感じてお怒りの様だ。
これでも私は精神年齢は前世を入れれば今年で33歳だ。
現在、26歳である父は、まだ私から見たら子供、血の気が多いい。
父の木刀に力を入れ木刀が黄色く光る。
気だ。
生命の源である力
落ち着け、早まるな!
それだけは勘弁してくれ、
体力を大幅に削るので若い自分には全く使えない。
私は、木刀で父の攻撃を受け流しあばらに一発横に一振りした。
前世、剣術を習っていてよかった。
でなければ、死んでた今ので..
だが、子供の攻撃は届くはずもなく掠っただけだった。
「今の防御は称賛点だが、攻撃が甘い」
「ぐはっ」
私は父に蹴られ足が空中に浮かぶ
クッキーを砕いた音とともに
「やば」
スイッチが入ってる。
今ので肋骨が何本か云った
こいつ本当に父親か、前世では一発アウトだぞ。
当然この世界には子供相談所というものがない。つまり摘み
傷も回復魔法どんなことしてもいいというわけがない
「おい、油断禁物っつったよな」
真下から声がする、嫌な予感
言ってないだろ!
ッザッケンナ!
大質量の飛び跳ねる音とともに腕の骨が折れる音も聞こえた。
意識が途切れる。
▲●◆〇◇★▼
「大丈夫ですか」
目を覚ますと私の専属のメイド 燈子が膝枕をしていた。
両親は、同い年との異性との会話を慣れさせるという名目で押し付けられた。
「ああ、大丈夫だだからどいてくれ」
「しっ失礼しました。」
私は顔を赤らめる。
サラリーマン時代も女性とろくに仕事以外に話したことがない。
慣れない
私はすぐに起き上がる。
父がいない
父がいないそして、今日の剣術の稽古の終わりに安堵する。
剣術が終わると自由時間だ。
私は両親がいないのを確認すると部屋に入り父の持つ論文や学問の本を見る。貴族は基本、学問に精通している。大貴族が顕微鏡を買い、ノミや虫をみて転写するほどだ。
皇帝は、世界的に注目されるほどの生物家で何個か論文を出している。
九歳になると学制という制度のせいで学園に行かなければならないらしい。だが、親馬鹿な両親は中々学問に関して教えてくれない。言ったとしても
「偉いね、でもうちの子だ予習しなくても大丈夫だ。」
その自信はどこからくる!!
ということで私はコッソリ予習する。両親の部屋にある魔導書?みたいなもので。
この世界には霊力、魔力、気、聖力の四つの力がある。
霊力は、精神やその存在そのものに攻撃する。現世に存在しないものに干渉する力。
魔力は、現世に干渉する力、その力にも種類があり 火 水 土 風 雷 闇 光
聖力は、比較的に光の魔力に似ているが、神に分け与えられる力、力の放出する力は人によって様々だが継続力は使える者なら長い。
気は体内にある生命エネルギーであるだが、地中に流れる気の渦がありそれを龍脈という、その近くには山の主が住み着いており、その土地は豊かである。
というのが霊力、魔力、気、聖力の四つの力の大まかな説明だ。
この力を使うにはイメージが大切なようだ。
なので、初めは補助詠唱でイメージしやすいよう詠唱して発動する。
私は、適当なページを開いて目に入ったものを選んだ。
◆位魔法 水籠
援助詠唱 (我が国の水の神よ、大地に渦巻く生命の源の龍脈よ敵に水の牢獄を、敵に痛みを)
なんかえげつないことを書いてあるがまあ、敵はこの枕でいいか
「我が国の水の神よ、大地に渦巻く生命の源の龍脈よ敵に水の牢獄を、敵に痛みを」
くらっ
頭がボーとする。
視界がぼやける。
一瞬にして体の力が抜けた。
なぜ
これが魔力を使うということか、身の毛がよだつ様な力が抜ける感覚に襲われ、ソコツは倒れた。
対処法は…
ソコツは力を振り絞って本を見た。
※魔力の使いすぎ注意、膨大な魔力を消費します。最悪死に至る可能性アリ
未成年は、急激な魔力の開放に耐えられず死ぬことも
と小さく記載されていた。
それ、ちゃんと書いとけよ!
死にたくないぞ、死ねないこんなことで絶対に
怒りと恐怖と共に、ソコツの意識は途絶えた。
正直言って主人公意識飛びすぎと思いましたが、ご了承ください。面白かったらぜひコメントお願いします