episode21 ヒロインがいるのといないのとじゃ、お話の幅が違うよねって話
電波わるわる〜
借りた部屋に着いた。
初めてお姫様抱っこしてみたが案外いけるものだ。
やはりレベルアップした影響だろうか。
地球の僕は人を持ち上げるなんて不可能なレベルで非力だったからね。
そんでソフィはというと、
「んふふ〜♪」
ご満悦で頭を僕に擦り付けてます。
猫かな?
ベッドにソフィを寝かせる。
寝かせる、寝かせ...
全ッ然離れないッ!?
首に通している腕を一旦離してくれないかな?
「ソフィ、腕離して」
「りゃめれーす♪...いっひょうはにゃひまへーん♪」
「呂律全滅してるじゃん、もうこれ意識あっても気絶しているようなもんじゃん」
腕を持って解いた。
嫌がるかと思ったが、ふと見ると幸せそうに寝ていた。
はぁ、人騒がせな...。
やっぱりお酒って...やべーですな。
僕はソファーに寝転がって就寝した。
朝、窓から眩しい光が差し込んでいて、それで僕の目がさめる。
視界がボーッとしていてうまく定まらない。
そして後頭部に当たっているものが柔らかい。
なんかめっちゃ心地いい。
瞼をキュッと閉じてから開いて無理やりピントを合わせると目の前におやまがあった。
そして気付いた。
これ膝枕されてるな、ってね。
どうやらレフィは僕より早く起きていたみたいだ。
ベロンベロンに酔っていたのに酔っていない人より起きるの早いって凄いね。
とりあえずソフィに挨拶しとこう。
「おはよう、ソフィ」
「おはようございます、レンカさん♪」
でもやっぱり挨拶した時に顔が見えないっていうのはなんか嫌だなぁ。
膝枕って場合によっては一長一短なんだなぁって思ったよ。
意見が分かれると思うんだけど、少なくても僕は挨拶した時に目線が合わないとあんまりいい気持ちでは無いなぁ。