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episode02 路地裏ってバラエティに富んだ場所だよねって話

投稿忘れてたでござる

王城を出て数分。

城下町の大通りなる所を通っていた。


目指すはギルド...ではなく町の外。

この城下町の外には普通では相手にしたくないモンスターが闊歩している。


にしても流石は城下町。

規模が大きい。

大通りの先を見ても外に繋がる門が全く見えてこない。


ただ歩いているだけで暇なので視線をあっちこっちと巡らす。


やっぱりこの服装は人の注目を集めるなぁ。

魔石で金を稼いだら服でも買おうか。


おん?


なんかここの路地裏から声がする。

ちょっと聞き耳を立ててみよう。


「お嬢さん、俺と遊ばないかい?」

「え?いえ、私は待ち合わせがあるので」

「んー...、かわいい女の子をこんな場所に待たせるやつのことなんか忘れて俺と遊ぼうよ。絶対楽しませるからさ、ね?」

「ッ!やめてください!」

「ん〜?ここでヤるの?お嬢さんって大胆だね、シよっか。ア・オ・k」「黙って」


『対象は前方の紳士兼チャラ男、吹っ飛べ!』


紳士の皮を被ったチャラ男は謎の力によって浮力が働き、そのまま頭からゴミ置場に突っ込んでいった。


するとお嬢さんと呼ばれていた少女はこちらの存在に気づく。


僕は素知らぬ顔でその場を離れようとする。


「あのっ!」


足早に立ち去る。

僕の物語にヒロインは不必要だ。

現代世界で多用していたスキル[幽歩]を発動する。

僕は存在感を消してうまく人混みに紛れる。


ちなみに幽歩とは、幽霊をイメージして存在感を消して足音を立てずに早歩きでその場を離れるスキルである。実際はスキルとは言わない。


ふぅ、うまく撒いた。


再び歩いていると路地裏から声が聞こえてくる。

僕は再び好奇心が働いて物陰から聞き耳をたてる。


「だめだよっ、こんなところで...」

「いいじゃん、どうせバレないし」

「うぅ〜...、我慢出来ないの..?」

「あぁ、もう限界だ、ほら」

「わっ!おっきい..仕方ないなぁ、俺が気持ちよくしてあげるねっ♪」


僕は足早にその場を離れた。

まさかBL展開が繰り広げられていたとは、あーちょっと気分悪いかも...。


にしても日差しが強いなぁ。

服が黒だから日差しの熱を余計に集めてしまう。

ん?

路地裏から声が聞こえてくるぞ。

ちょっと聞き耳を立ててみよう。


「俺さ、以前歓楽街で見ちまったんだけどさ」

「どうした?」

「第1王子と第5王女が愛の宿に入っていったんだよ」

「マジか。近親ってヤツ?」

「どうなんだろーなー、種は同じだろうけど卵は別ってことはわかる」

「親戚並みって言っても、結局近親か」

「変なことにならなきゃ良いなー」

「まぁなったとしても暗部に消されるでしょ」

「そうだな」

「「HAHAHA」」


うわー、王家の闇ってヤツ?

というか話していた人達って何者だ...?


僕は再び歩き始める。


ていうか...


「...本当に、遠い...」


どれだけ歩かせる気なのか。


城下町ってこんな感じだと思う。

道がめっちゃ長いの。

だから馬車とか使うわけだね。

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