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虚言の物語
────おや? 不思議そうな顔でどちらを見ていらっしゃるのですか?
聞き方が悪かったようですね。
では、質問を変えてみましょう。
あなたは椅子に座っています。
アンティークチェアとも言いますが、それはさておき。
左に見えますのは、生き写しとも伺える人形。
少々幼い雰囲気に可愛らしく淡い緑色のシュシュが特徴的。
対して、右に見えるのはアメジスト色の瞳にどこか名の知られない学校の制服を纏った人形。
幾重にも広がる波紋のように事態は刻一刻と進んでるのにも関わらず……おっと、これ以上は蛇足ですね。
さて、今回がこの物語の最終章でございます。
それ故に私の出番も残り少し。
いやはや、なんと申し上げたほうがいいのやら。
『虚言』とでも申しましょうか。
誰もが願い、夢を見る。
叶うことのない道を行く永遠の旅人と成り果てるか。もしくは────。
では、最後に一つ。恒例のをご用意しました。
『お姉ちゃん』とは、だれでしょうか?




