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キミが消える未来(あした)から  作者: 秋桜
第三章『黒兎』
22/59

二兎を追う者、一兎は選ばず

 

 ────皆さま、兎、というのはご存知でしょうか?


 丸い小さな身体にビー玉のような宝石の瞳、何より兎耳と尻尾は人間社会にも溶け込むほど。

 さらに言えば、こういったことを聞いた覚えはありますか?


『兎は寂しいと死んでしまう』


 聞く話によれば、これはあまり確信の持てないお話でございます故、解釈の仕方はお任せ致します。


 さて、皆さまには第二部をお読みいただいたわけですが……今回のお話で中間地点。

 第三章のお話でございます。


 亡き姉の面影を背負う少年、久遠千乃。

 長期休暇前に負ってしまった足首の怪我のため、病院へ通院し始める。

 七月下旬ということもあり、なんと皮肉……こほん! これは失礼しました。


 病院で出会ったのは一つ上の先輩。

 同じ学校に通い、生徒会長という美人な先輩から何やら……おっと、例のあ(・)れ(・)がまだでしたね。


 ────兎の特徴って、もう一つなんだかわかりますか?


 それと、もう一つ皆様にご忠告を。

 必ず目に見えているものが真実とは限らない。

 本からの引用でも、他人からの助言であってもそれが求めている本当とは限らないのです。

 どうかそれだけはご理解いただきたい。

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