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私に指輪をはめて下さい。  作者: セレナ杏
9/29

指輪の謎

7年付き合って、いよいよ結婚しょうと

二人で式場選び、日取りも決め、招待客に招待状もだして、後は当日を

待つだけだった。幸せいっぱいな日々から

奈落の底に突き落とされたあの日

結婚式をするはずだった日に、捨てる事が出来なかった指輪を外す

そこから、、奈々未はおかしな体験をする。

目を覚ました私の薬指には、あの指輪じやない別物の指輪をつけていた。

彼が指輪をはめてくれたの?夢の中の出来事だと思ったのに

手の中には、老夫婦から渡された二つの指輪?祠での出来事です。


恐る恐る確認する。

やはり、、やっぱり、この指輪は、、、、、、??

奈々ななみは、その場で動けずにいました。

どうして、此処にあるの?驚きで、自分の心臓がバクバクと

聞こえてくるのが分かるぐらい、動揺を隠せずにいると

老夫婦が、私の耳元で囁きます。

「私ら、どうしても恩返しが、したかった、、、」

え?その言葉が、理解出来ないでいる、私を横目に老夫婦は

ニッコリとした顔で、その場を後にしました。


大事な言葉だったにも拘らず、取り残された奈々未は、

その理由を聞くより、、動揺し、上の空状態になってしまいました。



無理もないはず。何故なら、祠で指輪が消えてから

時空を超える様になった、、、、その指輪が手元に戻ってきたからです。

奈々未「何故?、、二つ?、、」

小さな声で呟いていると、誰かか大きい声で呼びました。


「すみません!!ここって本当に、願い叶いますか!!!」


遠へ離れて行く老夫婦に向けて投げかけたのは、北都ほくとでした。

すると二人は、ニコニコした顔で言います。

「そうですよ!!!」


その会話を、すぐ横で聞いていたゆう子達は、急ぎ足で祠に向かいました。

北都「なるほど、、。だからか?、、」

奈々未「、、、、?」

北都「願い叶った?」

奈々未「、、、。」

答えることが、出来ずにいる私に対して、北都は聞いてきます。


北都「探し物見つかったんだよね。それって祠にお願いしたんだよね?」

奈々未「まぁ、、、そう、、。。」

北都「だから、、あの老夫婦が、祠に連れて行ったんだね」


私は先ほどから、心此処にあらずで、、、思い浮かべていた、、。


祠に、貰ってくださいとお願いした後、気づくと指輪は消えていた、、。

一時的には、叶った?

話しの内容に、間違いでも、ないから、まあ、、そうかな、、、??と

頭の中が、ぼんやりとし何も考えられなく

北都に対して、相づちをしているだけの奈々未でした。


この話を聞いていた仲間達も、興味深いと言いながら、祠へ移動して行った。

その後、ちょっとした盛り上がりから

長居してしまった皆は、先に急ごうと車に乗りこみ

目的地に、向かいました。


1時間後

目的地に到着した奈々未達は、早速デイキャンプを楽しみました。

「ちょっと、こっち持ってきて」

「あ!!違う、これ!!」

「これも、、?」

仲間同士で担当して、お肉を焼いたり、野菜を切ったりと

皆でワイワイがやがやと、大騒ぎしながら沢山、完成させた料理を

自然の中で食します。


総勢十数人、その仲間達を見る私には、初めて見る顔が、何人かいます。


奈々未「山田?紹介しないんだ。まあ、いいか、、、」

ゆう子「そうだよね!名前ぐらい紹介しなさいだよねぇ!」

ゆう子達と何気ない会話をしていると、数人が近寄ってきました。


男「こんにちは、食べてる?」

男「初めて見る顔だね」

女「名前は?」

奈々未達「、、、、。」

その何気ない会話は、近くにいた山田の耳に、聞こえていた様で、すぐさま

話しかけた男女に近づきました。


山田「こっちが、名月奈々未さん、こっちが須々木ゆうすすきゆうこさん

そいで、こいつが杉山成登すぎやまなりとそれから、、、、」

同じ高校の友人でさ、、、、と次々と皆を、彼ら達に紹介していきました。


彼の話によると、自分達は山田とは中学が同じだった、、、、、その流れで

今も続いている仲間。、それで今回この旅に、参加したんだと説明する男女


「俺、東堂哀史とうどうあいしよろしく」

「俺は、安木健吾やすきけんご

「私は、田口みどり。さっき山田から、専門学校で一緒になる話しを聞いて

自己紹介は終わってるだよね名月さん達とは、、。


そうなんです。出発前、車に乗った時に、山田は奈々未達に

4月から一緒に学ぶ事にな田口みどりさんね。

仲良くしてやってと、、既に紹介は終わっていた。


ゆう子達は紹介が終わるや否や、皆と直ぐに打ち解け全員と意気投合

奈々未も便乗するかの様に、輪の中に入っていきました。


盛り上がる事、数時間

中身は27歳の奈々未にとって、若い仲間同士の会話に、ついていけなくなっていました。

「この時の私達って、何もかもが楽しく、バカ騒ぎしていた?」

小さく呟いき、飛ばされてきた、この時代の自分を見つめ直していた時に、ふと

数時間前、老夫婦から手渡された指輪の事を思い出しました。

「あ、、確か、ここにしまったんだった、、?」

小声で独り事を言いながら、リュックのファスナーを開け、中側のポケットから

指輪を取り出して、見つめます。


「なぜ?二つ、、?確かに、あの時、消えた?無くなってた、、よね、、?」

それを、じっくりと見つめる奈々未は、何かに気づきました。

「あれ?、、、これ、、、!!!」

「違う!!」

一つの指輪にくぎ付けになっていた奈々未を、近くに座っていた亜季あき

話しかけてきました。


「どうしたの?食べてる?、、4月から一緒になるようだから、よろしく!!」

目の前に笑顔の亜季がいます。

え、、あ、、そうですね。よろしく。」

どうも亜季が、目の前に居ると思うと、会話が詰まります。

「ところで、何を真剣に見てたの?」

奈々未の様子を疑問に思って、聞いてきた亜季に対して、いや、何もないよと

しらを切っり質問には答えず、彼に笑顔で返しました。


亜季はああ、そう、、と言った後、照れ隠しながら

チラチラ見るも、元居た場所に戻りました。

彼の姿を目で追いながら、何故!!と心の中で語り掛ける、もう一人の私が

あの時、一緒に行ってオーダーした指輪が、どうして私の手の中にあるの?

あの後、あなたの指輪がどうなったか?知らないのに!!


先ほど、祠に置いて、消えた指輪を、受け取ったと思ったていたのに

なんと!!違ったのでした。デザインは一緒でも大きさが違います。

中の刻印も違います。


「、、、、もう、分からん、!!!、もう!!何が何だか!!」

頭を抱えて、考え込む、、、どんな意味があるの?


「う、、、、わかない、どうして亜季の指輪なの?」


渡された、もう一つは、あの消えた指輪でなく、なんと亜季の指輪だったのでした。

何がどうなってるのか?どうして?亜季の指輪が、私の手元にあるのか?

あの老夫婦は、どうして私の指輪だと言って、私に渡したのか?

この時代の若い亜季がいるから、亜季に渡せばよかったんじゃ無いのか。


皆が、、大きな声で大騒ぎしながら、楽しんんでいる中

奈々未だけ、静かに、黙り込んでしまっていました。


そして、あの言葉が蘇ってきました。

老夫婦の放った言葉、、、、恩返しがしたい。


どういう意味?


独り静かに座っていると、後ろから声が聞こえました。


「一人だけ、静かだね」

「、、、、。」

声のする方へ顔を向けると、北都と亜季が立っていました。


「俺も4月から一緒ね。よろしく!!」

突然の紹介に、ビックリするも

よろしくねと言った後、北都に、あの時の頭の怪我は大丈夫なのか聞きます。

え、、、いつの話と、不思議そうな顔をしました。


あの時、屋上で、、、と、、、それから、、病院で亜季に会った話をすると

二人共、顔をかしげます。

「え、、?」

一瞬、間が開きます。


その時、亜季達の言葉に、奈々未は驚きました。

亜季「今日初めて、名月さんに会ったから、人違いだと思うよ」

北都「ごめん、俺も学校で怪我した覚えないんだ。記憶違いかもよ」


奈々未は思わず、手で口を覆い


病院の出来事は、、あの時が、亜季とは初対面だったはず。


ええ、、、!!



あ!!!違う!!


専門学校が初対面だったんだ。


亜季とは。。



だったら、時空を超えたのは、前、、後??


私は、何処、、に、、いる、、の


奈々未は、二人を前にして、心の中で叫んでいました。










































本日も読んで頂きありがとうございました。

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