時は何度も繰り返し、あなたは何を思う
7年付き合って、いよいよ結婚しょうと
二人で式場選び、日取りも決め、招待客に招待状もだして、後は当日を
待つだけだった。幸せいっぱいな日々から
奈落の底に突き落とされたあの日
結婚式をするはずだった日に、捨てる事が出来なかった指輪を外す
そこから、、奈々未はおかしな体験をする。
目を覚ました私の薬指には、あの指輪じやない別物の指輪をつけていた。
彼が指輪をはめてくれたの?夢の中の出来事だと思ったのに。
頭を打った奈々未は帰宅する際には注意して過ごす様に言われた。
そのまま自宅アパートに帰ろうとした時
ここには、他の目的できた事を思い出しました
面接の時間は、随分と過ぎてしまい、連絡も出来てないから
今から行っても、無駄でしょうね、、、。と思うけど
直ぐ隣のビルだから、行くだけ行ってみようと
私は中谷医院を後にしました。
面接予定の時間を大幅に遅れた理由を話して面接可能か聞くも
理由はどうあれ、今回は結構ですと断わられました。まあ当然の事でしょう
仕方ないか、、。次の仕事探さないと~ねぇ。。
独り言を言いながら、ビルから出た奈々未は、落胆するでもなく
気分は、なぜだか上々、面接がダメになったことで、落ち込んではいません
寧ろ、次はどこにしょうか?前向きです。
そして
この後は、自宅アパートに帰宅して、安静に過ごすつもりで居ました。
でも、何か忘れている様な?、何だったか、、、
頭を打ったせいなのか、うまく頭が回りません」
歩きながら、う~ん。。考えるも、、、、、う、、
思い出せずにいる時に、スマホの着信が鳴りました。
この番号は?知らない、、恐る恐るこの知らない電話番号に出てみる
集中した左耳で聞く奈々未に
「名月奈々未さんですか?こちらは中谷医院です」
電話の相手は午前中に、診察を受けた医院からでした。電話の内容は預かり物を
渡し忘れたので、取りに戻れますかとの内容でした。
今更、引き返すのも、面倒だと思った私は3日後に
再受診するので、それまで保管してもらう事にしました。
自宅アパートに帰宅した奈々未は、
何故か、疲れが、一気に、ドドドと押し寄せたのでした。
ユラユラ、ふわふわとしている自分の身体を覚束無い足を無理矢理
動かして、ベッドの上に横たわりました。
そのまま、睡魔に襲われ、寝入ってしまうも。
か っ た つ じ ざ い(闊達自在)
奈々未は、またも不思議な声と共に時空を超える。
奈々未、奈々未、どうした?な、、、な、、み
眠りの中、私は誰かに呼ばれています。。
私の名前を、大きな声で呼ぶ、、奈々未!!お、、い!!
もう、どうしようもないぐらい眠たくてしょうがないのに、誰!
うるさいなぁ、、と意識が、朦朧とする中、もっと寝かしてよ。。
身体を揺さぶられた私は、徐々に意識がはっきりしてくるも、
え。、私の部屋、え、目を開けた私の顔に何センチもないぐらいの距離で
緊迫した顔が目の前にあった。あ!!その顔を見て、驚き!飛び起きた。
何回も呼ぶも、死んだように眠り、起きない、目を覚まさない奈々未に、
遊びに来たていた亜季が、必死で起こしていました。
亜季が、なぜに、この部屋に、、、??居る?
何、寝ぼけてるんだよ、俺が部屋に遊びに来て直ぐに、寝ちゃうし、そしたら
全然起きないし、何か、あったかと思ったじゃないか。と少し落ち着きを
取り戻した亜季が話すには
この部屋に来たと同時に、眠たいと言ってそのまま
死んだように寝入ったらしく、そろそろ起きるかと思うも、ずっと身動きもせず
眠る私を、何かおかしいと、必死で呼び起こしたらしい。
その話を淡々と聞く私の脳裏に、またタイムスリップしたんだ?
居るはずが無い別れた亜季が、前住んでいた、この部屋に居る!!
心の中の私が叫んでいた。
そして、時空を超えた年月を、確かめる為
ワザと寝ぼけた振りをして、まだ頭が働かないんだ~
今何年だった。今日は何日?と、とぼけた風に聞く
私の言葉に、少しあきれ顔の、亜季が、はぁ~心配して、これか?
お前、自由過ぎ、折角の休みが一日終わってしまった!
怒った言い方で、2014年だよ。10月7日と説明している彼に
奈々未は言ったのでした。今日が丁度、付き合い初めて、4年目?になるんだね。。
すると亜季が、もう4年にもなるし、各アパートを行ったり来たりするの
面倒だから、一緒に住まないか?そうなるとお金もお互い貯まるし、
後々の結婚資金にもなるとおもうよ、と一人刹那に話す
奈々未は、先ほどから疑問に感じていた。あれ?これって?一年ずれてる?
確か?この言葉を聞いたのは2年前だったはず。その後トントン拍子に将来の事を
色々決めて行ったんだった。自分のお店を持つ夢
それを実現させる為に、二人で積立もしたんだった。
過去を見ると気持ちが沈む、今も
話している亜季は、映像に映る他の人に見えていた。奈々未は、この過去の出来事に
静かに向き合い、私が時空を超えたことで、少しづつ過去が変わってきてる?と
思ってしまった、、、、。
話している最中に
彼が、リックの中をゴソゴソ探して見つけた、小さい四角のケース
笑って私に渡す亜季は、照れながら、これを。
私の手を取りそのケースを、ハイ、と右手に渡しました。
今日の為に用意していた四角のケース
中を見る様に促されて中身を確認する。やっぱり
婚約指輪!
私は、この光景を一度経験している。
その時は、指にを嵌めてもらった。
この瞬間が、どんなに嬉しかったか。。
今回も同じ様に、指輪を嵌める準備をしてる時、私は
嵌めて貰わず、そのまま受け取るだけにした。
亜季、え!!怪訝そうにしている
失くすといけないから、大事にしたいからと、言って
そのまま、握りしめた。
何故かこみ上げてくるものが、、
悲しく胸の奥が苦しく、自然と涙腺が緩み、涙が溢れだす。
彼は、奈々未が、嬉しくて泣いていると思い、これからも宜しくね
「早く結婚式出来るように、仕事頑張るからね」と
先ほどまでの不機嫌な顔はなく明るい。さあ!これからだと。
これから先を見据えたその姿は、
奈々未からは、砂嵐のような光景に見えてしまう
明日、仕事早出だからと、帰っていった亜季を見送った私は
過去の出来事を、又経験したことで、脱力感に襲われて
そのまま、ベッドになだれ込み、目を閉じた
その時、同じ言葉が、、、、、。
か っ た つ じ ざ い(闊達自在)
奈々未は、日の光りで目を覚ました。
パツと、開いた瞳に映し出される光景は
ああ~と安心した声がでる。現在のアパート、、、戻っている、、。
忘れていた過去を、辿った事で、あの感情を、思い出し
複雑な気持ちでいっぱい。目覚めても、ベッドからは動けない、寝たまま
天井を見つめ、どうして、タイムスリップするの?
そして、時空を超える時、聴こえる微かな言葉?
何か意味があるの?私は、考え込んでしまいました。
あの感覚は、もう味わいたくないと、思ってしまいました。
でも、、、
おかしいなぁ、、。
記憶では、指輪を貰ったのは2015年だったのに
時空を超えたら2014年だった
う~ん、、、???
胸のつかえが、取れない!!奈々未は、混乱している頭を両手で抱えた
何故に?あああもう!!!分からない
ベッドから飛び起き、、テレビをつけた奈々未の目に映し出された
食レポ担当者が、今日は10月10日と、喋っている言葉に
え!と驚く。何故なら何日も飛んでしまったようだからです。
病院行った日から、、どれだけ過ぎた。
忘れ物、保管してもらってる
3日後に病院にいくことになっていたのに
そんなことを一人呟いている時
スマホの着信音が、鳴りました
誰?知らない番号、そのままスルーするはずだったが
何故か、、ぽちっと押してしまう。
もしもし、電話越しの相手は、、?
私は、話す電話の声に、驚きを隠せませんでした。
今月も読んで頂きありがとうございます。