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私に指輪をはめて下さい。  作者: セレナ杏
25/29

私だけではなかった

私の名前は名月奈々未27歳


山道を独り、マイカーを運転しています。


本当だったらね。。。今日は幸せな愛を誓う結婚式をするはずだった。。

奈々未は、思いました。

みどり似の女?少女?が嵌めていた指輪は

自分の指輪なのか?と思うぐらい凄く似ていた

色、デザインもしくは素材も?薄暗い中での見立てなので

一概には言えないけれども、幾度となく繰り返す不思議な体験は

今私が、持っている指輪だけでは無いんだと

みどり似の女の出会いで、確信に変わった瞬間でした。


これまで、確かめたい

大事な場面に遭遇した時、明らかに誰かが邪魔をするかのよう?

真相を確かめられない様、、出来ないように

その場から弾かれて違う時代に行ったりと

皆に(北都、たみさん、亜紀や旧友)

接触出来ないようにされていた?

そう考えると腑に落ちる。


みどり似の女?少女に出会って

私以外にも時空を超えている人間がいる事は分かった?

だけど!!

本当に、、、彼女だけ?


この出会いで、もやもやしていた気持ちは

少し軽くなった気がするものの

知りえなかった事が、少しだけ見えただけで

彼女の姿が消えてしまったことで、また振り出しに戻ってしまった。

奈々未は、その場で軽くため息をつきました。


「はぁ~、、他にも指輪が存在するのね?」


他にも存在する

そうなんだと、、分かったとしても、まだまだ拭い切れない疑問

奈々未は、何気に首元のチエーンに右手の指を絡めた時

「あ!もしかして!!」



あの後

居ても立っても居られず他に用事が出来たと

早口で理由をつげ、みき達が、まだまだこれからなのにと

引き留める中、私は二次会の会場を後にしました。


その足で大通りに出た時でした

都合よくフリータクシーを捕まえることが出来た

奈々未は、早く早くと気が焦るまま車に飛び乗り

急いで自宅に帰宅したが、いつもなら綺麗に揃える靴も乱雑なまま

バタバタと大きな足音のまま、寝室へ直行しました。


息は荒く、かなり無理して帰ってきたので

その部屋のクロ-ゼットの前に、たどり着いた時には

足元から崩れるように、へ足りこ込みました。


額からは、汗が無数に光るも

気に留める事無く指輪が入っている?であろう箱を

ガサゴソガサゴソと焦りながら探します。


「はあ、はあ!は、、ぁ、あの箱の中にあるよね?」


「あ!、あった」

奥の方から箱を取り出した奈々未は、急ぎ箱の蓋を

開けると、しまい込んだ指輪を取り出し

じっくりと確認しました。


「ふー、、変わりないね」


指輪をもとの位置に戻した後

首元に光る銀色のチェーンに指を絡めると、ゆっくりと

引っ張りながら服の外に出しました。


このネックレスチエーンが自分に戻ってきた時から

以前、夢の中で嵌めてもらった?

(定かではないが奈々未は、そう思っている)

指輪をお守りがてら肌身離さず首にぶら下げて

着けていました。


「この指輪も、、変わりないよね?」

一人ぼそぼそと話す奈々未は、チエ-ンにぶら下げている指輪を

右手人差し指と親指で持ち上げて内側を見つめ、、、?

確認した瞬間?

「え!、、ぇ、、何で、、」

奈々未の顔は、俄かに信じがたい表情に変わっていきました。



あの時から時空を超えたり、したく無くなり

一つの箱に、二つの指輪を入れクローゼットの奥に仕舞い込んだ


数日後、こじんまりとした和風の家で、北都が居る中、たみさんから

渡された銀色のチェーン

その直後に、消えてしまった

たみさんの行方、、


現実離れしていて、他の人にこの状況を話せずにいた奈々未は

やっぱり解決策は、あの指輪しかないと結論に至り

夢の中で嵌めていた指輪を首にぶら下げていました。

その指輪の内側には、途中から浮き上がったH&Nの文字が

あったのですが、また元の状態、、

そう文字が消えてしまっていました。





本日も読んで頂いありがとうございました。

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