私だけではなかった
私の名前は名月奈々未27歳
山道を独り、マイカーを運転しています。
本当だったらね。。。今日は幸せな愛を誓う結婚式をするはずだった。。
奈々未は、思いました。
みどり似の女?少女?が嵌めていた指輪は
自分の指輪なのか?と思うぐらい凄く似ていた
色、デザインもしくは素材も?薄暗い中での見立てなので
一概には言えないけれども、幾度となく繰り返す不思議な体験は
今私が、持っている指輪だけでは無いんだと
みどり似の女の出会いで、確信に変わった瞬間でした。
これまで、確かめたい
大事な場面に遭遇した時、明らかに誰かが邪魔をするかのよう?
真相を確かめられない様、、出来ないように
その場から弾かれて違う時代に行ったりと
皆に(北都、たみさん、亜紀や旧友)
接触出来ないようにされていた?
そう考えると腑に落ちる。
みどり似の女?少女に出会って
私以外にも時空を超えている人間がいる事は分かった?
だけど!!
本当に、、、彼女だけ?
この出会いで、もやもやしていた気持ちは
少し軽くなった気がするものの
知りえなかった事が、少しだけ見えただけで
彼女の姿が消えてしまったことで、また振り出しに戻ってしまった。
奈々未は、その場で軽くため息をつきました。
「はぁ~、、他にも指輪が存在するのね?」
他にも存在する
そうなんだと、、分かったとしても、まだまだ拭い切れない疑問
奈々未は、何気に首元のチエーンに右手の指を絡めた時
「あ!もしかして!!」
あの後
居ても立っても居られず他に用事が出来たと
早口で理由をつげ、みき達が、まだまだこれからなのにと
引き留める中、私は二次会の会場を後にしました。
その足で大通りに出た時でした
都合よくフリータクシーを捕まえることが出来た
奈々未は、早く早くと気が焦るまま車に飛び乗り
急いで自宅に帰宅したが、いつもなら綺麗に揃える靴も乱雑なまま
バタバタと大きな足音のまま、寝室へ直行しました。
息は荒く、かなり無理して帰ってきたので
その部屋のクロ-ゼットの前に、たどり着いた時には
足元から崩れるように、へ足りこ込みました。
額からは、汗が無数に光るも
気に留める事無く指輪が入っている?であろう箱を
ガサゴソガサゴソと焦りながら探します。
「はあ、はあ!は、、ぁ、あの箱の中にあるよね?」
「あ!、あった」
奥の方から箱を取り出した奈々未は、急ぎ箱の蓋を
開けると、しまい込んだ指輪を取り出し
じっくりと確認しました。
「ふー、、変わりないね」
指輪をもとの位置に戻した後
首元に光る銀色のチェーンに指を絡めると、ゆっくりと
引っ張りながら服の外に出しました。
このネックレスチエーンが自分に戻ってきた時から
以前、夢の中で嵌めてもらった?
(定かではないが奈々未は、そう思っている)
指輪をお守りがてら肌身離さず首にぶら下げて
着けていました。
「この指輪も、、変わりないよね?」
一人ぼそぼそと話す奈々未は、チエ-ンにぶら下げている指輪を
右手人差し指と親指で持ち上げて内側を見つめ、、、?
確認した瞬間?
「え!、、ぇ、、何で、、」
奈々未の顔は、俄かに信じがたい表情に変わっていきました。
あの時から時空を超えたり、したく無くなり
一つの箱に、二つの指輪を入れクローゼットの奥に仕舞い込んだ
数日後、こじんまりとした和風の家で、北都が居る中、たみさんから
渡された銀色のチェーン
その直後に、消えてしまった
たみさんの行方、、
現実離れしていて、他の人にこの状況を話せずにいた奈々未は
やっぱり解決策は、あの指輪しかないと結論に至り
夢の中で嵌めていた指輪を首にぶら下げていました。
その指輪の内側には、途中から浮き上がったH&Nの文字が
あったのですが、また元の状態、、
そう文字が消えてしまっていました。
本日も読んで頂いありがとうございました。




