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私に指輪をはめて下さい。  作者: セレナ杏
16/29

あの時、あの場所で何があったの?

7年付き合って、いよいよ結婚しょうと

二人で式場選び、日取りも決め、招待客に招待状もだして、後は当日を

待つだけだった。幸せいっぱいな日々から

奈落の底に突き落とされたあの日

結婚式をするはずだった日に、捨てる事が出来なかった指輪を外す

そこから、、奈々未はおかしな体験をする。

目を覚ました私の薬指には、あの指輪じやない別物の指輪をつけていた。

彼が指輪をはめてくれたの?夢の中の出来事だと思ったのに。


北都は、久し振りに再会した??奈々未に

(北都はそう思っているが、奈々未の考えは違っていました)


一緒に食事しよう!!と誘います。


そこで、行ったお店には


級友達、数名が集まる小規模な食事会に参加することになります


この時、奈々未は、言いようの無い違和感を感じます。


それは、


級友達の出会い方が、何故か違ってきている?と同時に


食事会の席で、初対面にも拘らず年配の女性たみさんから

(この時、奈々未は、以前会っている事を、思い出せずにいた)


会終了後、お話したい事があると申し出



そのような事を懇願される覚えも無く


奈々未が、戸惑っている時に


北都に行くよ!!と、あっという間に



お店の裏手にある和風の家へ、連れて行かれると


そこに待っていた、たみさんがネックレスチェーンに、纏わる話を


事細かに語り出し


その内容を聞くにつれて、三人が共に


同じ体験をしたんじゃないか?と奈々未は悟ります。


どうして?


時空を越えタイムスリップした時期がずれた


何故なの?と違和感を募らせていた時


そう!!あの、北都の発言だったのでした。


奈々未は期待と不安が入交るも、真剣に聞きました。


「何故かベットに寝てる時、奈々未らしき?女の人と

会話している記憶なんだ」


この発言に、奈々未が、聞き返しました。


「ねえ?北都、ベッドで寝ている時、私に似た人と

会話したって言ったけど、何処で?いつ頃?」


「う、、ん、、、、、何処?、、、、え、、、、、、、と?

ああ、、そうだった!!病院のベッド」


「え!!病院のベッド?、、いつ頃!!」


「学生の頃、、、高校生だったかな?僕がベッドに寝ていた時

奈々未らしい子が病室に来て、指輪を見せてくれた記憶なんだけど、、、、

恥ずかしながら、定かでないんだ!!

その時、頭が割れるぐらい痛くて、微妙な記憶でしかないんだ」


「、、、、そういうこと、、、。」


奈々未は、北都の話に、落胆?、、いえいえ


自分が知りえない、未来の夫なのでは、ないか?と、、、


思っていたのに、全く違う答えが返って来た、その瞬間


ああ、、そういうことか、、自分に納得をさせる言葉でした。


その時、様子を伺いつつ


奈々未から視線を逸らさない北都は、


何かを察するも構わず、その当時の話を続けました。


「多分なんだけど、その頃、進路で悩んでたんだ、、と思う

これは、忘れていた記憶なんだ!!」


「忘れていた記憶?いつ思い出したの」


「思い出したと言うより、さっきの話を聞いてかな、、、??」


「その時とは?高3の時だった?、」


「え、、?、、いや、、、、こう、、、、高2だったと思う」


「そ、、そう、、なんだ、、。」


北都から高2と聞いた瞬間、、、時期がズレている事実に


「やっぱり、、、」


確信に変わりました。


でも、ここで奈々未は、心の中で思います。


病院で会話した内容は同じなのに


どうして??


私と北都が体験した時期、、何故に違う?


時空を超えた事で


2人は、忘れていた記憶を蘇らせることが出来た。


過去に、戻った、、その時、、何か?


何か、、大事な事を、見落としているのか?


ここで、暗礁に乗り上げてしまい奈々未ですが


北都もタイムスリップしたのではと?思います。


だが、その事には遭えて触れずに


その時の記憶を、もっと詳しく聞こうとした時


あれ、、?そういえば、、?


たみさん?奥の台所に消えてから


どのくらい経った?


話に夢中で、気付かなかったけど、、、


徐に時計を見る奈々未は、話を中断して、北都に言いました。


「ねえ、、たみさんが、まだ戻って来ないけど、どうしたのかなぁ?」


「そういえば、遅いね?ちょっと見て来るね」


そういって、立ち上がった北都は、奥の台所へ

歩き出しました。


奥に消えていく北都を目で追う奈々未は、


その動向を、静かに待つ事


数分、、


「奈々未!!奈々未さん!!」


名前を呼ぶ大きな声にびっくりした奈々未は


声が聞こえる方へ、急いで行きます


所が、、、二人の姿が見当たりません


「え!!何処?」


豆電球のオレンジ色の灯りが、ぼんやりと照らす


そんなに広くない台所は、レトロな流し台と


板張りの上に無造作に、数々の物が置いてある


その場所は、誰も居なくなった静かな空間になっていました。


奈々未は、、その場に立ち尽くし


先ほど大きな声で呼んでいた北都は、、、、?


たみさんは、、?


奈々未は、再び、、呼びます。


「北都?何処!!たみさん!!何処ですか?」


消えた二人は、何処へ、、


取り残された奈々未は、ただ茫然と、する中


2人の名前を、必死に呼び続け、その他の場所を


探しに行くが、影の形も無く、忽然と消えてしまいました。

























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