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私に指輪をはめて下さい。  作者: セレナ杏
15/29

夢?タイムスリップした人達

7年付き合って、いよいよ結婚しょうと

二人で式場選び、日取りも決め、招待客に招待状もだして、後は当日を

待つだけだった。幸せいっぱいな日々から

奈落の底に突き落とされたあの日

結婚式をするはずだった日に、捨てる事が出来なかった指輪を外す

そこから、、奈々未はおかしな体験をする。

目を覚ました私の薬指には、あの指輪じやない別物の指輪をつけていた。

彼が指輪をはめてくれたの?夢の中の出来事だと思ったのに。

年代を感じさせる、こじんまりとした趣きの和風の家に


寛いだ状態で座卓を囲む三人は、北都と奈々未と


もう一人は、たみでした。


そのたみが北都以外、誰にも言っていない


不思議体験をした事を真剣な顔で奈々未に


語り出しました。


その話に耳を傾けた奈々未は、驚き


心臓の辺りが、キュウとしたと同時に


え?、まさか?どうして、、、戸惑ってしまいました。


何故か自分の体験した、祠での出来事が


たみの話と重なったからでした。


奈々未は、この出会いが何かしら自分に関係する


具体的な事が分かるのではないのか?と考えて


真剣に聞き入ってしまいました。



たみは、話しを続けます。


「主人が倒れて必死だったんだ私は、少し正気を失い欠けていた


のか?藁をも掴む思いで、前から祠の噂を聞いていた事もあり


足元、覚束ない足だけど走って、あの場所に行ってね


祠を前にして跪き、頭を下げて、手を合わせ


お願いします!!


どうにか!!フクを早く治して上げて下さい。


私は何回も叫んでたと思う?


そしたら、風が強く吹き、、声がした?、、したと思うけど


その時は聞き取れ無かったんだけどね。


そこから、なんだけど、、記憶が未だ無くてね、どのくらい気を失ってたのか


目を覚ました時には、祠に手を添えてたこともあるんだけど


私の両手の下に指輪とチエーンがあったんですよ」


指輪とチエーンに纏わる話を、一気に息をすることを忘れたかの様に


話し終わった、たみさんは安堵した顔で、放心状態


その様子を見て、北都がたみさんの肩に手を添えて


言葉を掛けました。


「たみさん、少し休むと良いよ。」


「あ、すみません若先生、喋り過ぎて、喉がカラカラですわ


ちょっと席を、外します」


何処かスッキリした顔に見える、たみさんは頭を下げると


その場から奥の台所へ消えていきました。


二人きりになってしまった北都と奈々未は会話もなく


沈黙した状態の中


先に口を開いたのは北都でした。


「僕もたみさんの話を、聞いた時には、凄く驚いたんだけど

その驚きは違う意味なんだ。今から奈々未に、話そうとしている内容

信じないと思うけど、ビックリしないでね」


「、、、え、、何、、嫌だ、、また同じ体験したって言わないでよ?」


「は!!なんで、そう思う。」


「、、、う~ん、、なんていうか、、北都には隠さず言うけど、私も

たみさんと同じ体験してるから」


「はあ!!!え!!いやいや、、え、、え、、」


静まり返っていた部屋の中は、北都の驚きの声だけが響いていました。


何気ない会話で固まってしまった北都を直視している奈々未は言います。


「今から時空を超えタイムスリップしていた話を

するけど、信じる?信じない?大概の人は

信じないと思うけど、私は本当の話しかしないよ

絵空事の様な、狐につままれているんじゃない?

馬鹿な話とすると、思うだろうけど、、今まで

誰にも話せなかった私の不思議な体験を

たみさんの体験談聞いて、断然勇気が出てきたから

北都に話すけど、、聞いてくれるかなぁ」


「うん、、良いよ、聞くよ」


北都は、真剣な顔で向き合い、奈々未の話に耳を傾けました


これまでタイムスリップした色々な体験を


躊躇無く語る奈々未


その顔から視線をそらさず、聞いていた北都は、


何かを思ったのか?予期せぬ内容に戸惑ったのか?


ぼそぼそと、言ったようですが、話が終わることなく


そのまま、つい最近までの自分の体験談を


必死で話す奈々未は、ここで時空越えを止め様と


原因になった、その指輪を今はクローゼットの中に


しまっていると言った時、北都が急に


言葉を遮る様に、語り出しました。


「僕も、その指輪、、見覚えがあると言うか?夢の中なのか?


定かでない、記憶の中、断片的に、覚えているんだ」


「え、どんな、記憶なの?」


「それが、微かなんだよ。俺、、何故かベットに寝てる時

奈々未らしき?女の人と、会話している記憶なんだ。」


「ベッドで、、会話、、」


「うん、、そう、奈々未に似てた?いや、多分

今の話を聞いていて、重なるんだよ

俺が、夢と思っていた朧げな記憶がさ」


私の話を聞いて、想い出したかの様に、語り出した北都


朧気?奈々未は頭の中で、記憶を辿ります。


祠で気を失い初めてタイムスリップした、、、あの時


夢?夢だったのか?未だ分からない


薄暗い、寝室のベッドの上で、私の夫だと言って


指輪を、嵌めてくれた男性、、顔は確認出来なかった


ほんの数分?どれだけの時を、過ごしたのか


分らない


夢物語な、あの時


北都だったの?


奈々未は、先ほどの続きを彼に聞きました。


「ねえ、北都、私に似ていた女の人って、いつ?」


顔が分からないけど、指輪を嵌めてくれた男性は


貴方だったの?





本日、読んで頂き有難うございます。


次回は、一段と鮮明になるのかな、、?

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