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私に指輪をはめて下さい。  作者: セレナ杏
11/29

新たな再会は、、更なる、、再会へ

7年付き合って、いよいよ結婚しょうと


二人で式場選び、日取りも決め、招待客に招待状もだして、後は当日を


待つだけだった。幸せいっぱいな日々から


奈落の底に突き落とされたあの日


結婚式をするはずだった日に、捨てる事が出来なかった指輪を外す


そこから、、奈々未はおかしな体験をする。


目を覚ました私の薬指には、あの指輪じやない別物の指輪をつけていた。


彼が指輪をはめてくれたの?夢の中の出来事だと思ったのに。

廃墟化した建物を前にして、呆然と立ち尽くす奈々ななみ

今までの出来事を搔い摘みながら、頭の中で整理してみました。

え、、と、確かあの時、、、?、、一人旅で、この場所へ初めて足を踏み入れてから

次々と不思議な体験に陥り色々な人と出会い、それから、、、


などと、考え込んでいると静寂な中、着信音のメロディーが、けたたましく

鳴り出しました。

その音に、心臓が飛び出しそうな驚きで奈々未は、電話に出ます。

「は、、ハイ、、、もしもし、、」


咄嗟に出て

あ!!え、、知らない番号、、?

急な電話で、確かめもしないで、出てしまうも片方の耳で

その声を、真剣に聞きます。


「名月さん?、、奈々未さん?、、」

「え、、?ハイそうです」

「あ、突然に電話して、、中谷です」


う、、ん?中谷、、って誰だった?突然すぎて頭の中が混乱して黙り込んで

しまい、相手に返答しなかったことから、中谷と名乗る方から

話し出しました。


「奈々未さん、、聞こえてますか?中谷北都なかたにほくとです」


あ!!北都と聞いて、思い出したように


「ご、ごめんなさい、聞こえてます。北都くん??上の名字だったから、、一瞬

誰だか、、分からなかったの。」


「あはは!!そうですか、、」


そんな会話が和んだ所で、北都が投げかけた内容は、、、


「再検査、と、あの、、予約した日に来院してないですよね。それで大丈夫なのか?

確認の電話です」


「え!、、再検査?、、、予約?、、ええ、、と??」


「あ、、、と忘れてましたか?、その日は、僕も休みの日でして、、、、

実は私物がそのままの状態になっていて、連絡を入れたようですが、、

確認出来ず、今も、、そのままで、どうしたらいいか?

思い倦ねていたようで、、それで

入院した時、担当だった看護師が、僕が名月さんの知り合いだった事に気づき

今さっき、連絡してきて、、、その流れで、、急ぎ電話したんだけど、、

連絡が、遅くなってしまって、、」


要件を話す内容に、ふと思い浮かべる奈々未の脳裏に

予約した日って??あれ?、、行ったよね?

違う、、行ってない、、?というより、、

あ、、あ、、そうか、、、やっぱり時空を、何回も超えていたことで、、

時期が少しづつずれて、、??


だって、、再受診に来なかったからと、、同窓会の時、、

指輪も持って来てくれた、、あの日が、、、

あ!!今日だよね、、?


うん、、そう、、今日、、だ!!


「奈々未さん、、聞こえてます??もしもし、、」


電話越しの彼女から、返答が無い状態に

どうしたのか?聞き返えす北都の声に

ハッと、、我に返り、多少の混乱は、あるものの

その流れで、話し出しました。


「ああ、、はい、聞いてます。」

「ああ、、良かった、返事が無かったから、どうしたのかと、、思った」

「すみません、じゃあ!!取りにいきます」

「えと、、いいよ、持って行こうか?」

「いえ、いえ、、取りに行きます」

「いいよ、良いよ、、持って行くよ」


二人は、そんなやり取りで、埒が明かなく結局、北都が折れて

奈々未が病院に、足を運ぶことにしました。


あの電話から、、直ぐに奈々未は車を走らせ

約4時間後、、診療時間も終了した中谷医院の前に立っていました。


「え、と、、さっき電話した時、時間外入口から入ってと言われたものの

何処が、、入口、、、、??」

場所が、分からずウロウロしていると、左側壁の奥から何か?もの音が

しました。

「あ?、、と今、、」

聴こえてきた方へ、歩いて行くと、急に人影が現れ

お互い、、突然すぎて、、軽く衝突してしまいました。

「ああ、、!」

「お!!、と、」

診療時間が終った頃、もうすぐ到着すると電話を受けた直後

場所が分からないと言っていた事を思い出し、北都は駐車場で待つことにし

裏口から出た、、調度その時、壁が死角になってしまい

思いがけない二人の再会に、なりました。


「ごごめん、、大丈夫?」

「ごめん、、なさい」

苦笑交じりの二人は、顔を見合わせ

「久し振り、迷わず、来れたようだね」

「ええ、なんとか、、」

軽い挨拶が終わった後、院内に入り彼から渡された、、、?

「はい、これだよ」

「あ、ありがとう」

「遅くなり申し訳ない、早くに気づいていれば良かったんだけど」

「いえ、こちらこそ再受診で、受け取ると、いっておきながら

行けなくて御免なさい」

手渡された私物を見た奈々未は、、?これ、、私の、、

困惑顔、、、その表情を見た北都は、どうしたのか?違うのか?


「奈々未さんのじゃない?違う?」

「いえ、思っていた物と違ったから、、これは、、?」


以前、時空を超え、同窓会で手渡されたのは、、指輪でした。

しかし、今回、北都から手渡されたのは、、、、、

指輪ではなく、ネックレスチェーンでした。

この展開に、驚きと同時に、、、何故今頃、、見つかった?

随分前に無くした、このチェーン、、今になって、、


そう、、数年前、指輪を嵌めて、仕事をする環境でない時

指輪をチェーンに潜らせ、首にぶら下げてたが、何故か、、?

何処で、無くしたか分からない、、、途方に暮れていた中

数日後に指輪だけは、、見つかっていた。


それからしばらくは、沈んでいた私でしたが

日にちが、気持ちを落ち着かせくれ

記憶から、、忘れ去られ様と、、していた今、、??なぜ


以前の記憶を辿り、一瞬とはいえ、、北都の存在を忘れ

自分の世界に入り込んでいた私は、どうした?と

彼の声と顔の近さで、現実に戻った


「どうした?」

「あ、と、ごめん、ちょっと思い出していて、、」

「それって、違った?」

「うう、、ん、ありがとう!!何処で、無くしたか覚えて無くて

見つかって、良かった!!よ」

「そう、良かった!!、、それで、、、体調はどう?再受診してないから

違和感あるなら、予約入れる?」

「いや、もう全然、元気だから、、大丈夫」


私は、気に留める時間さえないぐらい何度も、タイムスリップした為

再受診の事など、すっかり忘れてしまうぐらい、身体の具合など

感じることが無かったのでした。

そんなこと、彼に説明する訳にはいかず、ただ、、元気、大丈夫と

誤魔化す?


その一時間後

久し振りの再会だからと、北都は行きつけのお店で、食事しょうと誘われ

私達は歩いて、、その場所に行った先には、思いがけない人達が待っていました。


通された部屋には、高校の同級生達、数名がいました。

(奈々未と会う約束をした時点で、北都が何人かに連絡を取っていたのでした)

「あ!!久し振り!!奈々未!!私分かる?みき!大和みきだよ!!」

「俺、分かる、山田直也やまだなおや


この場目を見て、、奈々未は、あれ??、、と気づく

同窓会だからと、今日、皆と再会したんだよね。

場所、人、、は、少し違うけど、、、修正された、、、?

戸惑っている所に、参加している皆が、大きな声で

賑やかに、話しかけて来る為、考え込む暇が無くなり

その輪に、交わりました。

数分後、、話が弾んでる最中、注文した飲み物が、運ばれてきました。

その店員は、かなり年配者です。足元が、おぼつかない?奈々未は何気に思います


「大丈夫なのかなぁ?、こんなに沢山の飲み物一度、運んで足元気をつけてくださいね」


そう思っている最中、みきの崩した足先に、引っ掛かり、、、

転びそうになった瞬間、、北都が手を差し伸べ受け取り、その年配の女性に

話しかけました。

「たみさん駄目だよ。無理しては」

「あれ!、、若先生、でしたか。すいませんです」

その二人のやり取りを、見ていた私は、、、あ!!!と

声が出てしまいました。




読んで頂き有難うございます。

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