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私に指輪をはめて下さい。  作者: セレナ杏
10/29

現実の世界?

結婚式をするはずだった日に、捨てる事が出来なかった指輪を外す

そこから、、奈々未はおかしな体験をする。

目を覚ました私の薬指には、あの指輪じやない別物の指輪をつけていた。

彼が指輪をはめてくれたの?夢の中の出来事だと思ったのに。


私は、皆で楽しんでいた、、、、あの、、デイキャンプの最中でした

気が緩んだのか?ウトウトした矢先

突然、元の世界に戻ってしまったのでした。


当然ながら、今までの流れで行くと

外したままの指輪を、握り締めていれば

風の如く、何処へ飛ばされても、おかしくない状態でした。

しかし、今回は、、何故か?現実の世界に指輪は、、、

導いたのでした、、、?、、飛ばされた、、?


「あ、、あ、まだ、彼達に聞きたかった事があったのに」


奈々ななみは、つい先程迄いた世界が、気に掛かっていました。



27年の歳月の中で、未だ癒えていない心臓を貫かれる思いの


あの光景は記憶からは、まだ消えていませんが


亜季あきとの生活は、本当の出来事。


でも、彼との出会いは、、、、?高校の時?、、、、いや、

私の記憶の中では、、、専門学校だったはず、、、?

北都ほくとに対しても、亜季の友人を介して

初対面の人だった?、、、その時は、そうだったと思っていた。


でも、同じ高校に通っていて、、、既に、、出会い、友達関係、、、?

亜季より、先に出会っていた、?の、、、?

他の友人もそう。


私の記憶の中の、、、時期が、、定かでなくなっている。


自分自身、何処からどこまでが、現実の世界なのか?夢の世界なのか?

分からなくなっていました。


そして、あの老夫婦も、、、?

誰なのか?



奈々ななみは、この現実の世界に戻った時

手渡された、二つの指輪を


直ぐに、クローゼットの中の奥にある引き出しに、閉まってしまいました。

これまで、時空を超え、過去?未来?異世界?

何処と分からない所へ、飛ばされていたことから

手元に置かないことにしたのでした。

今までの不思議な出来事は、指輪を持って、嵌めた時に

異変が、起きていた様に、思う奈々未は、調べたいことが

湧いてきた事から、肌身離さず持っていた指輪を一旦

閉まっておくことにしたのでした。


そう心に決めた彼女は、行動が早かった

仕事も決まっていなかった事が、幸いしていることから

次の日

朝早く自宅を出た後

ある場所へ、車を走らせていました。

そこは、、数時間かけ、クネクネ道を走行

山道の峠近くの、ある場所でした。



「確か?、この辺?だったかな、、?」


昨日の、雨、風のせいなのか?枝や石ころ、雨水の流れで細い山道

荒れている?傷んでる?手つかず状態の現状でした。

以前、訪れた時の状況とは思えないぐらい

変わり果てた、光景、、、

この辺り、、、だったかなぁ?

木が生い茂る、光も入らない日中にも拘らず

薄暗い、、道を、、ゆっくり走る


やっと峠近に、辿り着いた時、右側に瓦礫の建物がありました。


「あ!何だか、、あれ?かな」


その奥は、生い茂る草に、覆われていましたが、何とか車を

止める事が出来そうでした。


「多分ここだと思うんだけど、、?」

変わり果てた場所に、奈々未は、此処なのか半信半疑です。


そして、足元はというと、踏みしめる靴の裏は、湿地化しているせいか、、?


土が付き、、歩きずらい。

それでも、奈々未は、背丈より高いヨシが生い茂るトンネルの様な草の間?、、を

ヌッて奥へ入って行きました。


どのくらい歩いたのか?

無我夢中で、歩いたその奥には、、

あの時と、同じ


朝日を遮り薄暗い。奥は特に鬱蒼と生い茂る木々

こんな所、、誰も来ない、、であろう?と思うも

そこだけが、緑の絨毯が広がる光苔の群生

なぜか落ち着く、、、、神神しい中に

祠がありました。


やっぱり

ここなんだ。


指輪を、貰って下さいと言った

数ヶ月前、、、私、、この場所にいた?


まさか?あの時には、、、、時空を超えて


違う世界に、、、いたの?


奈々未は、祠の前で、しゃがみ込み

数ヶ月前の出来事を思い返し、何か見落として無いか

周りを見渡しました。


その時でした、、、強い風がザザザ、、、と吹き荒れ

静まり返っていた空間が

何処ともなく、、現れてたのか?

鳥の甲高い鳴き声が、ギャアギャアと騒ぎだしました。

その声に驚いた奈々未は、怖くなり

その場から、、、走って

生い茂る草のトンネルを、掻き分け

元来た場所へ、、急いで引き返しました。


前が、、草で見えない。

焦りながら、何とか通り抜けた先に、、、、瓦礫、、?

先程は、生い茂る草で見えなかったが、、これって

老夫婦が営んでいたあのお店じゃない、、、、?


その場で、固まる奈々未は、独り言をブツブツ、、

「つい最近なのに、どうしたの?この状況、、、?」

「もう何年も、人は住んでないじゃん、この壊れかけた建物!!」


呆然とする彼女は、何かを思い出したかの様に


「さっき、鳥の鳴き声でビックリして、気付かなかったけど、以前、祠で

神々しいと感じたのは、光苔の群生だったんだ、、??」


でも、どうして?

もう一度、戻って、調べた方が良い?


指輪を、置いた祠、、。

その時から、、、もう、、私は時を超えていた、、のかもしれない、、。




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