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白ちゃんの名前も決まり、詳しい話はダンジョンでとし、ダンジョンマスターとしての最終段階を迎えることとなった。
――“椎名 星浬”。貴方には【星海のダンジョン】を任せます。
「承りましたー どんなダンジョンなんですかー?」
『お主、もっと緊張感を持って返事をせぬか』
――白虎、貴方がこの子の1番のモンスターに選ばれて本当に良かったわ
えー、なんか問題児扱いされてる気がするー
白ちゃんと神様のよくわからない雰囲気に唇を尖らせ拗ねるふりをしても二人とも無視だった。落ち込むわー
――話を戻すわ。【星海のダンジョン】とはそのままの通りよ。
「そのままの通りってどのままの通りですかー?星と海のダンジョンっていまいちよくわかんないんですけどー。」
――ダンジョンに行けばわかるわ。まぁ夜と海に強いって事は教えてあげましょう。
「夜型と水系統のモンスターに相性が良いってことですねー了解でーす。細かいことは現地行って確かめますー」
――貴方は本当、調子が狂うわね…
額に手を当てやれやれ感を出す神様
なんで。合ってたんじゃないの?褒めてよもー
ぶーぶーと白ちゃんの首元に顔をグリグリしてると
――神が命ずる。
いきなりの“神様”に私は口元を緩め、膝を付き頭を下げ目を閉じる
隣で白ちゃんが同じように頭を下げたのを感じながら神様の言葉を待つ
――異世界の人間“椎名 星浬”。その生命を我が世界のために使い、我が命を全うすることを此処に誓え
威厳ある神様の声が空間に響き、何故だが体が熱くなる
興奮か、感動か、何とも言えない感情が湧き上がった。
「世界の管理者である“生命の神”の命により、“椎名 星浬”は【星海のダンジョン】マスターとしての役目を生涯、生命ある限りやり遂げることを此処に誓います。」
“誓いの言葉”は自然と頭に浮かんだ。
それを口にすることにも抵抗はないし、むしろ喜んで誓う
これが“洗脳”なのかはわからないけど、神様に恩がある。
つまらない何もなかった前の人生をやり直すことはできないから、二回目の人生は楽しく過ごすと決めた。
自由に
楽しく
笑顔で
――期待しているわ
誰かのための、私の人生。
神様の柔らかい声を最後に私は光に包まれた。
空間から転移させたあの子に思わず笑う
――最初から真面目な感じにしたらいいのに… あの緩い口調と態度を何とかしたら完璧なのにね。
独り言が白い空間に響き私は溜息をつく
さっきまで騒がしかったからかしら?
少し寂しいわ
神であるワタクシが“寂しい”だなんて笑っちゃうけれど…
――…星浬。貴方の人生に幸あらんことを。
絶大な力を持つ神の口先だけの祈りの言葉は幸か不幸か、この先の彼女の運命を表すのだった。
――まったく… ワタクシの神名も呼ばず誓いの言葉なんてしちゃって。他の子達は略さず素晴らしい誓いの言葉を言ったのよ?
不満げにしながらどこか喜びの混じった声を最後に白い空間は消えた。