表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚弱生産士は今日も死ぬ -遊戯の世界で満喫中-  作者: 山田 武
無限の残機で行う一揆

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

904/3060

迷宮イベント その09



 空から大量の鳥たちが降ってくる。

 対策をさせないためか、その種類は豊富でいちいち鑑定をしても識別できない。


 まあ、そもそも使うことなんて滅多にないスキル、そこは気にせずやることと今後の予定について話しておく。


「ああ、『SEBAS』。これ以上取られると面倒だから、次の番になったら行けるようにしておいてくれ」


《畏まりました》


「これで準備はいいか──“精辰星意”、その力を示せ」


 先に起動した『星域』、これは一時的に周囲を『アイプスル』にできる代物だ。

 擬似神代魔道具、というこれまた激レアなレベルまで昇華できたアイテムである。


 それにより、アイプスル限定でしか使えない“精辰星意”が使えるようになった。


「墜ちろ──鳥ども」


『──ッ!?』


 効果は究極のデバフ。

 能力値だけでなく、身力値までもが対象に含まれたそれは、『星域』の発動圏内に入った鳥たちをことごとく墜としていく。


 迷宮に現れる魔物のレベルなど高が知れている、その時点で効果は絶大だ。

 俺のレベルは900超え、なので今回問われるのは発動の合否ではない。


 どれだけデバフが浸透するか、確実に成功するのだから気にするのはそこだけだ。


「八割減、しかも発動中は固定されると……我ながらチートな能力を得たモノだな」


 レベル差分の100辺りが、分割の制限なのだろう。

 種族レベルを上げやすい【救星者】だからこそ、そんな能力が与えられている。


 鳥たちは調子を取り戻すことなく、ほぼすべてが地に墜ちていった。

 だがほんの一部、弱体化されてもなお耐えられるだけの能力値を持つ魔物が居た。


「【救星者】だからこそ、俺には限界が存在しなかったのかもな……『超越者』にも制限があるんだから、もう一つの要因とも言えるこれが理由なんだろう」


 俺はそんな奴らを気にも留めず、考察を続けている。

 自分で手を下さずとも、一度発動した能力は止まらない。


『──ッ!!??』


「一定時間経過、だ。もう八割、貰うぞ」


 これが恐ろしい能力なのだ。

 そもそも侵入者を迎撃するための能力らしいので、対象が居なくなるまで何度でも発動し続ける。


 最後に1か0になるまで、この能力は星を侵そうとする者たちを弱らせていく。

 たとえそれがどんな強者であろうと、最後には【救星者】に勝利をもたらす。


「さて『SEBAS』、どうなっている?」


《戦闘が終了、ドローンによる攻撃によって戦闘権を確保しました》


「『星域』を解除、すぐにそっちへ行こう」


 地に墜ちた鳥は人形たちを用意して任せ、迷宮踏破を優先する。

 時間はさっき以上に無い、すぐさま終わらせないとな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=196149026&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ