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情報ギルド その05



「──時間が終了しました」


「さすが、ですね。すべて教えていただけるとは正直思っていませんでしたよ」


「……曲がりなりにも、プロですから。またのご利用、お待ちしていますよ」


 質問時間……というより回答時間が終了したので、お姉さんに挨拶をしてからこの場から立ち去る。


「そして、再び入社っと」


 光学迷彩で姿を隠したまま、ギルドに入る者といっしょに入ることで再侵入。

 ……あまり怪しい行動はできないので、一度帰ったという証拠さえあれば、あとは自由に活動ができる。


「『SEBAS』、どうだ?」


《──情報に故意の嘘は混ざっていません。ギルドに集まった情報を、彼女はそのまま読み上げただけです》


「……本人が言った通り、プロだな。そんな奴じゃないと、【情報王】の下でやっていけないんのかもしれないな」


 逆に言えば、統制された情報しか渡されていないんじゃないかな?


 何のために、カードだけでランクを分けて情報を売っている。

 わざわざ情報をギルドとして管理していることから、たしかにその情報はほぼ百に近い確率で正しいモノなのだ。


「調べ終えたか?」


《一部、魔道具による結界が張られている場所を除けば……。申し訳ありません》


「施錠はバッチリってわけか。監視を用意しているぐらいなんだし、そりゃ当然か」


 ちなみにだが、そういった防犯系の魔道具は意外と流通している。

 その分裏では対防犯対策系の魔道具が売られ、その防犯対策……といった二重螺旋のイタチごっこが行われているのが実情だ。


 まあ、こういった場所に置かれる魔道具は本当にレアで効果もよさそうだから、そう簡単には突破できないだろうけど。


「そこは俺が直接確かめよう。ただ、いちおう何があるかは調べておいてくれ」


《そちらはすでに、済んでおります》


 そして、『SEBAS』から[メール]を通じて送られてきた地図を確認する……実はいつの間にかできるようになってた。


「……まあ、そうなるか。物語でも、こういう構造をするビルは多いからな」


《不自然な空間がありましたので、エコーでの探査を行いましたところ発見しました》


 いわゆる隠し部屋、が存在していた。

 場所はいくつかあるのだが、中でも気になるのは──最上階の一室。


「何かを隠すにしても、巨大すぎる……それだけ多くの物を入れるか、あるいは──」


《大きい物を隠す、ということですね》


 そして、俺はその大きな物に心当たりがある……それが俺の予想通りなら、面倒事にしかならないけどな。


 ──よし、潜入してみますか。



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