死天の試練後 その20
解き放たれたアルス・ナギマが操縦を行う『忌獣』。
その戦いは『逸脱者』たちも巻き込む激しいもので──最後は隕石により幕を閉じる。
「まあ、何はともあれ終わり良ければ総て良しということで」
戦闘終了直後、アルス・ナギマは魔導世界によって強制的に退場させられた。
何やら考え込んでいたようだが……まあ、それも仕方がないことだ。
他の連中も同様に、すでに様々な理由でイベント世界を離れている。
当然、【傾界魔王】も…………彼女については、『騎士王』が直々に連行していった。
「空から落ちてきた隕石、てっきりルリが何かしたのかと思ったけど……」
「もう、失礼しちゃうわよ。私は何もしてません」
「ごめんごめん……けど、偶然にしては出来過ぎているのも事実なんだよな。ってことをさっき『SEBAS』に聞いてるんだ」
《はい。残念ながら衛星軌道上に観測機は設置できておりませんので、詳細なことは不明ですが。しかし、本来観測されていない場所から隕石が引き寄せられた、そうとしか思えない現象でした》
高位の術式の中には、巨大な石を作る術式や世界に近づいてきた流星を引き寄せる、というものは存在する…………が、それでも遥か離れた場所から、というのは無いらしい。
なぜなら宇宙には独自の理が働き、基本的に各世界からの干渉を拒絶するからだ。
行くだけ、覗くだけならともかく、宇宙から何かを持ち出す場合は苦労するとのこと。
「まあ、上手いこと話が纏まって俺のことも話題にならず済んだ。いろんな意味で、隕石のインパクトが強かったな…………本当、誰だか知らんが助かったよ」
「ふーん、心当たりがあるみたいね」
「当てずっぽうなんだが、分からないからこそ分かることもあるみたいでな。昔の……面倒な方の知り合い連中も何人か、たぶんやっているみたいだから」
ジャンル的にはジンリと同じ。
ただ、アイツはオンゲーを介して仲を深めていったのに対し、ソイツらとは……まあ、ある種漫画みたいな関係性だ。
男だ、注釈を入れるならどいつもこいつも男ばかり。
というか、それは当然のこと……目の前の最愛の人の傍に居るため、挑んだ連中だ。
「…………会いたくないなぁ」
「あら、そんなこと言っちゃダメよ。今もお中元やお歳暮を貰ってるじゃない」
「そりゃあルリも子供たちも喜ぶからな。いい奴らではあるんだが……俺に対する当たりだけきついんだよ。いやまあ、仕方ないとは分かっているんだけど……うん、やっぱり俺のせいじゃないと思う」
「それは…………ふふっ、アナタがあんなことやそんなことばかりするからよ」
人が頭を振り絞り、必死になった結果を笑いごとで済ませるルリ。
当時は若かった──策を弄し罠に嵌め、奇策に愚策にと何でもやっていたよ。
お陰で何人かから滅茶苦茶嫌われている。
ルリや子供たちに対してはそうでもない、が俺への態度が明らかに違うんだもの……そうせざるを得なかったお前らが悪いのに。
「改めまして、試練クリアおめでとう。これから観るのが楽しみだわ!」
「…………そうだった、視聴するんだった。ま、まあ、楽しみにしてくれ」
大半が『SEBAS』の活躍だった気もするが……まあ、それはいつものことだ。
そして、残る試練がまだあと二つ……順番間違えたかな?
これにて、閉幕!
……うん、物凄く長かった
ただ、いつも通り閑話があるので……もう少しだけ余談が続くのじゃよ
p.s. 無字×1217
投資がよく分からなくなってきた作者です
新しく証券会社を切り替えて、準備は万端……と思った一週間後ぐらいに口座ができただの後々の連絡が
えっ、まだできてなかったの?
仕事の都合で一度も試していなかったので、その辺が分かっていませんでした
もしその間にやっていたら……できていたのか?
本当に今の状態で大丈夫なのか、疑心暗鬼に苛んでいる作者でした




