死天の真試練 その19
自身は機械仕掛けの鎧を纏い、敵性ユニットには様々なデバフによる墜落を。
死のオーラも操作できず、何も無い宙をただ自由落下している。
残り時間の関係から、影法師たちには儀式呪術に専念してもらった。
死のオーラを糧に成長を遂げた世界樹、現在は力の供給を呪術と俺に向けている。
足りなくなれば死のオーラを吸い込み、それがさらに敵性ユニットを弱体化に。
最後は俺自身の力で……ということではないが、補助付きでも戦って終わりたい。
「『SEBAS』、任せたぞ!」
《お任せください──『擬・武神流』を起動します》
擬・武神流。
学習した戦闘データを基に『SEBAS』が構築した、自動戦闘プログラム……を更に発展させたモノ。
二種類の『プログレス』を組み合わせ、詠唱の要領で自在に切り替えられる特殊攻撃。
俺でも使えるようにしたが、当然ながらそれ以上に『SEBAS』の方が扱える。
肉体の主導権は俺から『SEBAS』へ。
以降、『SEBAS』の言葉は正しく世界へと伝わり──『擬・武神流』は、言霊と共に武を示す。
「“駆け上がれ、大樹の傍ら。流星の如く、楼閣の頂へ”」
俺ではコマンドを一つずつ、しかし『SEBAS』ならば二つ組み込める。
……いや、俺でもできるにはできるが、組み合わせと挙動を覚えきれてないのだ。
指示通りに体が動き、予定された通りに敵性ユニットを攻撃していく。
より複雑に、言霊に乗せた意味を掛け合わせ、混ぜ合わせることで力を高めて。
足場として結界が展開され、それを用いての空中殺法。
時に世界樹、時に敵性ユニット……その場にあるものを足場に、滞空時間を延ばす。
抵抗するように微量ながら、死のオーラを纏い体術でぶつけようとしてくるが、身に纏う規格外プロットアーマーがソレを拒む。
(相変わらず理不尽な性能……いや、理はあるけども。これでデメリットがスキルと技系が使えないだけなんだから、本当に凄い)
レムリア、パシフィス、そしてムー世界。
三つの世界の理が込められた動力源は、この機鎧を稼働させ続けることに特化し、それ以外を許さない。
その中には、使用者自身が干渉する余地すらも含まれているのだが……数少ない例外に挙げられるのが、それに適した職業──あるいは己の意思では無い力の操作。
呪いのアイテム、装飾具などがそれだ。
自分の意思での起動はできず、強制的に機能する……防具の類いならば、規格外だろうと共通規格だろうとそもそも着込めない。
さて、今の俺の場合。
俺自身が動かしているわけでは無い。
また、『SEBAS』も俺の体の操作は、装飾具を介して行っている。
条件は満たされているわけだ。
元よりソレを前提とし、構築された規格外プロットテクト──『超越生者』のお陰で、俺の体を物理事象から守らなくて済むしな!
次回──決着
p.s. 無字×1193
何か変わったか……特に何も変わらなかった作者です
新年を迎えただけで、人はそう変わらないですよね
ただまあ、いろいろと今のままでは……と思うところはあります
やはりお金……! 書くものを決めなければならない、そう考える作者でした




