死天の試練数十回目 その06
禁忌指定されたアイテムによる蹂躙、
万物を凍てつかせる氷の領域は、十体分の敵性ユニット×999を一掃した。
「というわけで、同じことをして次からは百体分のユニットを狙うとして──発射!」
再び『氷』のまま術式を射出。
先ほど同様、辺り一面が氷獄と化し敵性ユニットたちが凍てつく……のだが──
「……抵抗されてる。まだ早いはず……ってそういうことか」
《間違いないかと》
「十体分を一掃するんだから、これまでよりも無効化のペースの方も加速するわけだ」
たとえば前回、焼死の敵性ユニットであろうと凍結できた。
しかし今回、氷漬けという事実は変わらないものの、その内部でまだ動けている。
すぐにドローンが向かい処理を済ませたものの、抵抗された事実は変わらない。
一気に殲滅を行えるのは楽、だが同じ手が今まで以上に通じなくなるということだ。
「さて、設定を弄ったからさっき以上に強化された敵性ユニットなわけだが……死因が百も無いヤツって、どうなっているんだ?」
《その場合、その最大数分の強化に留まるようです。また、強化倍率もその数値と同じだけの敵性ユニットを突破していなければできない仕様となっています》
「……次代用か。まあ、いきなり一万体分とかにして、特殊な嵌め技で即クリアとかはさすがに無しにしてほしいよな」
そんな会話をしながら、銃を弄り試練を再開させる。
音声認識ではなく、銃のギミックを手で操作することで属性を切り替え──射出。
「氷だと思ったか? 残念、風でした」
荒れ狂う暴風の領域がこの場に現れたと思えば、そこには巨大ハリケーンが君臨する。
圧倒的な吸引力で敵性ユニットたちを呑み込み、何もかもすべてを磨り潰していく。
若干、氷に抵抗しそうな見た目をした敵性ユニットが目に入ったので切り替えてみた。
結果は上々、堅固だろうと物理的に凍らなそうな個体も等しく呑み込まれていく。
《旦那様、警戒を。まだ十数の敵性ユニットが残っています》
「ちょっと多いな……っと、もう来た」
ハリケーンが止むのとほぼ同時、これまで以上の速度で敵性ユニットが襲ってくる。
さすがは百体分の死の因果そのもの、触れずとも周囲を蝕んでいた。
幾層にも重ねた結界は大多数を殺され、特別性な最後の一枚のみ。
対抗するように“破砕硝壁”を顕現してみるが、割れたところで消える様子は無い。
「『赤』!」
ならば、と今度は火をこの場に出す。
音声で属性は切り替わり、即座に引き金を引いて敵性ユニットたちを攻撃。
──するとどういうことだろう、残っていた敵性ユニットたちが立ち位置を交代。
現れた煉獄に対し、彼らは最小限の犠牲での対処を図ったのだ。
そして、犠牲になった敵性ユニットが開いた隙間を縫って俺の下へ。
そのまま残された結界ごと、俺を殺し──再び試練はリセットされるのだった。
※死天の試練・改
ある程度の数、敵性ユニットを突破することで解放
一定数突破した種類の敵性ユニットに限り、一気に減らせるようになる
ただし、その分だけ強力なユニットとなるので注意が必要
p.s. 無字×1150
休日の朝起きたらもう昼近く、なんてことがあった作者です
おかしいな、ちょっと夜中までゲームしていただけなのに……
釣りをやってます……ピタリ賞が出ません
終わるまでに止められるのか、早く出てほしい作者でした




