死天の試練数十回目 その05
延々と続く作業、繰り返し続けた試練の中で少しだけ滅入ってしまった。
──ので気分転換、効率度外視で派手なことをやってみよう。
「『召玩銃・色災』は装備できない、武具ではなく魔道具ってカテゴライズだし。だからこそ、誰にでも玩具感覚で使える……ってのがコンセプトなんだよな」
魔道具を出すだけでは試練は始まらず、外側で敵性ユニットがスタンバイするのみ。
有象無象と同時に千体、一体ずつが十体分の力を秘めた合計一万体分だ。
「引き金を引けば弾丸の代わりに術式が飛んで、“検索召喚”が着弾した場所で発動。射出時に設定していた属性の領域から、そのエネルギーをごく少量のみ引っ張ってくる、ただこれだけの仕組み」
DEX値だけは能力値の中でもあるため、銃をクルクルと弄びながら語る。
自分に言い聞かせるように、これからどうなるか再確認して想像力を膨らませるため。
「……ちょっと威力がアレ過ぎて危険物認定されたけど、ここならそう言うものを使ったところで誰にも影響は出ない。つまり、やっていいってことだ」
《旦那様、結界の再構築が完了しました》
「よし、じゃあやりますか!」
すでにアイスプルで試し撃ちはしているので、素の状態で扱う危険性は理解済み。
その対策として、保護するための結界を用意してもらった──銃から、俺をな。
「魔道具であって魔装ではないから、装備はできないし【銃士】なんかの補正も無い。それでも、銃口の先に弾が飛んでいくって仕様自体は変わらない──『氷』、発射!」
選択した属性は氷。
俺の言葉は音声認識機能によって銃へと届き、“検索召喚”で選ぶべき座標が変化──そして弾丸が放たれる。
同時に敵性ユニットが動き出すが、それよりも速く弾丸は着弾。
──周囲すべてが凍てつき、何もかもが動きを停めてしまう。
「……改めて。ヤバいな、これ。というか、これでまだ全部は倒せてないのか」
《凍結を死因とした敵性ユニットが、おそらくはどこかに。ドローンで確認します》
「逆に、燃える系の敵性ユニットも残って居そうだな」
《いえ、そちらはこのように──炎ごと凍結され、突破判定となっています》
ドローンが見つけてくれた個体は、おそらく焼死を基とした敵性ユニット。
……全身火だるまといったその個体も、氷漬けにされて光へと還元されていく。
《居ました、奥に一体のみ》
「うーん……ドローンでイケるか?」
《凍死のユニットのようですし、時間さえいただければ》
「じゃあ任せる。次をどれにするのか考えていたい」
《畏まりました》
そんなわけで、ドローンをさらに投入して最後の一体の対処を任せる。
こちらに近づいていたようだが、俺の視界に入る前に『SEBAS』が倒し切った。
再び視界内の光景が戻り、蔓延るのは千体の敵性ユニット。
……これなら百体分でもイケそうか? よし、試してみよう!
p.s. 無字×1149
本当に限界だと、上も書けない作者です
……すみません




