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虚弱生産士は今日も死ぬ -遊戯の世界で満喫中-  作者: 山田 武
継承の刻、天を放し窺うは機

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新機プロジェクト その25



 大真面目に依頼を達成しようとしている機人族たち、それを補助する休人たち……役割も無く、自身の性癖を満たそうとする者たちとそれを阻止しようとする者たち。


 機械都市はそんなこんなで大忙し。

 俺は『剣矢』と会話をするぐらいにのんびりしていたが……うーん、さすがにそうこう言ってられなくなってきたな。


「──『剣矢』さん」


「来たね。アクセスキーが狙いなのか、あるいはこの場所自体が目的なのか……少し、集まり過ぎたようだね」


「私も行きましょうか?」


「いや、君は星敵だ。どういった作用が起きるか分からないから止めてほしい。大部分はこちらで何とかしよう。君には……あそこの暇な子たちといっしょに、漏れた分を担当してくれるかな?」


「分かりました」


 何が、その内容はお互い共通しているので言わず、これからの予定を立てていく。

 監視役だった逸脱した連中が、この場から去り一点を目指す。


 それと同時、宙に黒い渦ができる。

 そこから禍々しい異形が──顔を出すその前に、『剣矢』が放った無数の木剣が穿ち、中へ押し留めていく。


『ちょ、ぐ……また貴様らか!?』


「それじゃあツクル君、あとはよろしく」


『ええい、すぐに片づけてやるわ!』


 今度は大量の黒渦が現れるが、これもまた逸脱した連中が対処開始。

 大きいものほど優先され──対処が間に合わなかった小さな渦から異形が出てくる。


 今は組み込まれた結界がその侵入を拒んでいるのだが、相手はその上を行った。

 体から滲み出る禍々しいオーラが結界を侵蝕し、強制的に解除されていく。


「皆さん、迎撃の準備を!」


「先生、こりゃあいったい……!」


「分かりやすく言えば、こことあの鍵が欲しい団体の攻撃です。皆さんで、ここにやってくる個体を倒さなければなりません」


「そりゃあ願ったり叶ったりなんだが……見た目もヤバそうだし、敵なんだよな?」


「邪神の使徒、とでもお考えください」


 暴れる連中を抑え込む、という体で機械戦闘に夢中だった『メカメカ団武闘世界支部』のリーダーに声を掛ける。


 星だけでなく、神にとっても喉から手が出るほど欲しくなる『軌謀神算機』。

 各神話の運命担当神、そして当時の最上位職たちの合作であるそれの運命干渉能力。


 それは個々の力を凌駕し、ありえないはずの未来すら紡ぎだせる危険な代物。

 ……まあ、プロトタイプでは観ることしかできない仕様だったけど。


 そんな事情は知らない、知っても奪ってから考えるような連中が今回の敵。

 各神話から爪弾きにされ、一発逆転の機会ならぬ機械を求めた集団である。


「イベント世界は常に狙われていて、時折こういうこともあるそうですよ。これからの日常、そのチュートリアル戦とでも思ってください」


「おおっ、マジかよ先生──開発した機械とか試し放題じゃねぇか! おっしゃあ、俺に続け! 全部ぶっ倒して素材ゲットだ!」


『おうっ!!』


 ガンヴァリオンの号令で、暇な休人たちが迎撃に向かう。

 俺の出番は……ありそうだな、お披露目にはちょうどいいか。



※邪神の使徒(仮)

名称がすべてを物語っている存在

神話に属さず、好き放題己の(見せられないよ!)を果たさんとする

そして、その果てに■■■■■■■……


p.s. 無字×1091

ドラク工Xをやっている作者です

達成感のあることがあったのでここにそれを…………と途中まで書き綴ったところで、思い直しました

無料体験版なので、プレイ環境さえあればいちおう皆様もできますが、エンジョイ勢のしょうもない話に突き合わせるのもな……ということに気づきました

ただまあ、書きたい、書きたいんです…………ということで、そちらは活動報告に

大雑把に説明すると、滅茶苦茶強い野良の魔物を討伐した感じです

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