ムー襲来イベント前篇 その17
艦橋にて始まった戦闘。
陽具である銃口を、そして剣を向けられながらも舐めプを開始する。
「ふむ……なるほど、銃弾が逸れる。薄い膜のようなものですかね」
「な、なんなんだよ……コイツは!」
「異なる星の、ただの一般人……それ以上でもそれ以下でもありませんよ。貴方がたに比べれば、とても非力で抗う術も持たない」
アルファ隊とブラボー隊とやらに分かれ、彼らは攻撃を仕掛けてきていた。
剣を使い近接戦を仕掛けてくるブラボー隊だが、アルファ隊が背後から撃ってくる。
彼らは先んじて装備した陽具により、他の陽具の攻撃を受けない仕様なようで……体に当たりそうな軌道をしていた弾丸、そこを避けるように飛んで俺を狙ってきていた。
そのうえで、陽具製の剣が俺を襲う。
──しかしそのすべてを直に受けてなお、俺は平然と、そして無防備に立っていた。
「そして、こちらの剣……はまあすでに解析が進んでいるので構いませんけど。陽素をエネルギーに変換した、いわゆるビームサーベルですよね? 強くはありますが……あまり価値は見いだせませんね」
「くっ……なぜ、効かない」
「それに比べ、貴方がた上の方々が持つその膜のようなものは素晴らしい! 条件付きのようですが、陽具の効果を無効化……に似たナニカですかね? まあ、それも調べれば分かりますかね」
「なんなんだ、こいつは!」
死んでも死なない、蘇りシステム的な無敵すらも得る──それが星敵『超越生者』。
圧倒的な死であろうと、無限に等しい殺害数であろうと……俺が諦めるまで続く作業。
たとえ彼ら自身の命を脅かすものが無かろうと、その精神だけは削られていく。
じわじわと毒のように……侵し、蝕み、摩耗は加速する。
「“■■”……成功率が低い、というよりもそもそも成功判定が無いのでしょうか? とはいえ、他にやることもありませんからね。何度でもやりましょうか──“■■”」
「な、何なんだよ……」
「“■■”……リキャストタイムの間は、こうして暇になってしまうのが問題ですね。何かいいアイテムを用意してみる、というのも今後の課題ですかね──“■■”」
また、あえてその部分だけ周りに伝わらないよう『SEBAS』に隠してもらいつつ、何度も何度もある職業能力を使い続ける。
相手に直接触れられない、バリア的なものが有る以上できることは限られてしまう。
だが、続けることに意味がある……相手からすれば、意味不明な行為が続くわけで。
「アルファ、ブラボー。現時点を以って解放状態を許可する! なんとしてもこの男を排除せよ!」
「はっ、『解放』!」
「“■……おっと、出力増大ですか。楽しませてもらいま──」
ビームサーベル(仮)は眩い光を放ち、そのまま俺に振るわれる。
ここで一工夫、『超越生者』による無敵化効果を解除し──肉体を真っ二つに。
※リキャストタイム
同じ技を使うための待機時間
システムを用い、常人ができないことをやっているからこそ、連続して行使することは好ましくなく、ある種制限が設けられている
…………のだが、どこかの虚弱な人の場合、似たような能力を複数保有しているわけで
■■、がノイズ代わりだとして中身がすべて同じわけではない……のかもいれない
p.s. 無字×1009
夏アニメの季節……か
春は悪徳領主(と何故かちいかわ)に絞っていた作者です
どうしましょうかね……見る数が多いとその分時間ががが……
まあ、最悪いつか一挙配信的なものがあるさ、ぐらいの認識なので後回しでもイイ派な作者
昔、(原作者の)リアルタイム視聴で行われた実況配信(?)……アレには苦労しました




