表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚弱生産士は今日も死ぬ -遊戯の世界で満喫中-  作者: 山田 武
罪深き侵攻と天へ至る梯

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2857/3099

天界情報精査 中篇



 冥界からアイスプルへ帰還し、情報集積の迷宮へ持ち帰った情報を回収。

 同時に、天界に置いていったドローンを調べてくれた『SEBAS』からも話を聞く。


 ここからは情報収集を徹底的に行う時間。

 そのためのここ『永智の諸庫』、これまで集めてきたあらゆる情報が内包するこの空間ならば、きっと何か見つかると信じて。


「ダメだ、さっぱり分からん」


 とはいえ、調べ物がすぐに終わるほど簡単な内容ではない。

 天上世界は文字通り、人の上に立つような高位存在たちが住まう場所。


 地上に残された資料は少なく、またその内容もどこか歯抜けのものが多い。

 ……修正やら添削やら、行われているのかと邪推するぐらいには。


「とりあえず、天上世界に各神話ごとの領域があることは分かったな。場所ごとに、違う文明らしき記述が多いし」


《そのようですね。しかし、そうなると問題はその広さでしょうか……》


「うーん、アレか……大使館的な。世界ごとにメインとなっている神話以外は、そういう小さな場所で細々とやっている感じか。いやでも、それだといろいろ矛盾するんだよな」


 情報源は俺たちが集めたものだけでなく、タクマが情報屋として方々から漁ってきてくれたものなども含まれている。


 休人の情報屋として、一つの拠点に居ながら[掲示板]経由で様々な情報を得ているヤツのお陰で、まだ行ったことの無い世界についてもそれなりに情報が集まっていた。


「冒険世界は北欧神話とギリシア神話、魔導世界は例の魔導神話と……ケルト神話が代表格なんだよな?」


《はい。そして、武闘世界は中華神話とインド神話、お嬢様の情報から育命世界には日本神話とエジプト神話らしき形跡が確認されております》


「そうやって、神話ごとに星の住民に影響を与えているようだけど、冒険世界の倭島みたいにメインの神話以外の文化体系を築くような場所もあるわけだ」


《そのようです。干渉は絶対ではなく、求められた場合に限られているようです。そのため、ある意味無理なく築かれた日本風文化を有する倭島において、他の神話の影響が強く働いておりませんでした》


 要するに、倭島は北欧神話もギリシア神話も干渉せず、今に至ったというわけだ。

 まあ理由は分かっているのだけれど──単純に、職業システムの問題なんだよな。


 鶏が先か卵が先か、その定義を当て嵌めるなら職業と文化のどちらが先かという話。

 ──EHOならば簡単、職業システムの方が先である。


 そして、倭島の辺りの気候や環境は、日本風の文化が生まれるのに適していた。

 職業能力やスキル由来の力で発展を目指せば、自然とそういう文化になるわけだ。


 逆に言うと、聖職者が居て神族へのアクセスを必要とする職業能力があるからこそ、各神話は存在が確定するし信仰される──だからこそ、調べ物が捗らないんだよな。



※文化

時代によって……なんてものではなく、職業システムのレシピや迷宮からの出土品、あるいは(情報規制)などによって決まっている

そりゃあ完成品が在るわけで、それらを解析することで発展していくことが多い

……が、場合によっては(情報規制)のため、休人たちの認識でいうところの「ナーロッパ」のような環境に落ち着く場合が多い


p.s. 無字×924

恐ろしいほどに眠り……というか気絶した自分に恐怖を覚えた作者です

おかしい、そんなに寝るつもりなかったのに……時間が飛んでいる

その分だけ、心身ともにリフレッシュしている、というのであればギリギリ良かったかなぁと思えるんですけど……世の中に、等価交換なんて無いのかもしれないですね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=196149026&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ