ギリシア調査
アイスプル 神・世界樹(洞)
「──これでよし、と」
許可を得てからさっそく訪れたギリシア神話の天界で、即座に殺された俺。
すぐに『騎士王』へ確認してみたが、残念ながら彼女はその理由を知らなかった。
そんなわけで、別の場所へ問い合わせてみることに。
心当たりは二つ──同じ天上世界にある北欧神話か、連絡がすぐつく失名神話か。
まずお世話になっている場所から、ということで失名神話に問い合わせてみることに。
アイスプルの世界樹、その中に置かれた神像の下に質問を書いた紙を置くだけ。
祈りを捧げ目を閉じれば、手紙は消え去っていた。
それからまたしばらくすると、どこからともなく手紙が出現する。
創造神様からの返事。
信者でありただ独りの使徒である俺の問いかけに、答えていただいたわけだ。
「えっと……『詳しいことは言えない決まりなんだ。ただ、分けられていることには意味があるんじゃないかな? でも、差別では無いことはたしかだよ』、か。つまり、何か目的があるわけだな」
《いくつか想定はできますが、やはり確定をさせることはできません》
「懇神会の時のことから考えると、露骨に切り捨ててるって感じでは無いんだよな……ならアレは何が原因なんだよってことだけど」
《少なくとも、人為的だったことは間違いありません。ですが、それが他ならぬギリシア神話に連なる者たち意図によって引き起こされていたかは別なのでしょう》
他の神話、北欧神話や失名神話だけでなく多くの神話の神々がEHOの世界には存在しているのだろう。
魔導世界であれば、魔導神話なるオリジナルの神話が存在していた。
同様に、他の神話は異なる星に根付いていると思われる。
「で、その他の神話とぶつかった結果としてああなった可能性もあると……ううん、いやそう思い込むのもダメか」
《はい。あるいは、より中に行くことでそれらを知ることができるかもしれません》
「隠していない、むしろ歴史の一ページとして記録されている可能性もあるわけだな」
《おそらくは。また、旦那様を襲撃した犯人に問うことも可能でしょう。第肆号ですぐに内部へ行けないことはたしかでしょうし、そちらを当たる方が良い場合もございます》
試験中に確認した制限、それは号の違いによる活動範囲。
懇神会で行った神殿は零か壱だけ、他の場所もそうして区分けがされているんだとか。
また、それらは(神と英霊以外は)不変ではなく、上がったり下がったりするそうで。
あちらでの活動を主にするなら、向上を目的に頑張っていくべきだろう。
──まあ、肆号だけは全然上がらないらしいけどな!
そんなこんなで、まだまだ続くんじゃよ
ギリシア領域について調べ……その果てに、あることに気づくのです
p.s. 無字×919
天気の急変? に少々頭痛を起こす作者です
体勢の問題などもあるんでしょうね……だいたいスマホ首(俯きがち)な感じですので
読書が……読書が止まらないんです
今日も今日とて、無字が増えていく作者なのでした




