表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚弱生産士は今日も死ぬ -遊戯の世界で満喫中-  作者: 山田 武
手を染めた背理と背離する決戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2723/3099

特殊耐久サバイバル部門後篇 その03



 生産技術は休人たちによって、来訪前よりも遥かに進んでいる。

 創作物の知識が、魔力という概念と上手く噛み合い割と成功しているからだ。


 ちなみにだが、一番の要因は休人の知識そのものではない。

 休人の来報、それに伴って拡大した活動範囲で得られた過去からの贈り物である。


「だからそう、こういう銃のような類いは扱いに困る職人が多いんですよね」


「それで。できるの? できないの?」


「可能ですよ。私、暗躍街や箱庭で銃についての知識も得ておりますので。ああ、職業でしたら【火器鍛冶】や【銃鍛冶】などのカンストもありますので、メンテナンスだけでなく手を加えることもできますが──」


「余計なことはしないで」


「分かりました。では、メンテナンスの内容について確認をしましょうか」


 女性の参加者が持ってきた銃、それは遺跡からの発掘品とのこと。

 ただし、ファンタジーでよくある魔力を撃つ物ではなく、火薬で弾丸を飛ばすタイプ。


 魔力を撃つタイプと違って初心者でもある程度の能力値があれば使えるのだが、弾丸に金を使わないといけない。


 ただ、銃自体の製造はともかく、弾丸の製造は量産体制ができるほどに整っている。

 彼女も錬金術でそれを可能にしているようで、ここに来ても弾丸を保有していた。


「──といった形でして。ただ耐久度を回復させるだけでなく、現実の銃同様に分解して内部を綺麗にした方がよろしいと思います。ただ、その場合構造を見てしまうので、そちらはお任せしようかと」


「中は掃除しているはずだけど?」


「現実の知識がある方はともかく、全部を分解するのであれば道具か職業能力が必要となりますので……精度がほんの少し、落ちる程度ですかね。基本は簡易的に分解して、掃除するだけで問題無いでしょう」


「ふーん……」


 生産職にはアイテムを視る能力が備わっていて、特定の種類のアイテムに特化した職業であれば、細かな部分を見て手を入れることができる。


 彼女は戦闘職がメイン、錬金術も職業には就いていないようで。

 不服そうなその表情は、完全分解を俺に委ねた場合を想定しているのだろう。


「──というわけで、こちらです」


「これは……工具?」


「メンテナンス用の、ですね。職業に就いていなくともスキルを持っていなくとも、それがあれば当人の技量次第で職人と同じことができますよ。銃を委ねたくはない、そんな貴女にオススメの品です」


「…………」


「ついでに、帰還後も同様の品が使えるようにレシピまで付けまして……おいくらほどにしますか?」


 こんなやり取りが、何人かの参加者と行われていた。

 俺も参加者たちも得をする、WinWinな交渉を心掛けているぞ。



※銃の分解

銃を製作可能な職業であれば、多少の補正が入る

また、一部の知識系スキルを持っていても同様

今回登場した整備アイテムは、それらに及ばずとも最低限の整備が可能となる

──つまり、システム的な許容自体はされるので、自分で何とかする仕様


p.s. 無字×796

自分の中のブームがまた変わった作者です

うーん、コロコロ変わる……しかしその間の期間で新しい作品が供給されるので、なにも困らないんですよね…………作者の時間が失われるという一点以外は

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=196149026&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ