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神様談(04)



 誰もいない白い場所、その領域に白以外の存在はまったく無かった。

 そんな中、異なる色が現れる。


「いやー、ツクル君も今回は無難な選択をしたね。僕としては、守護獣の魔核を創るところが見たかったんだけど……魂■の再書き込みはいいアイデアだったよ」


「何が無難だ。死した魂に干渉した時点で無難からはみ出ておるわ。守護獣の魂■などという滅多に来ない代物が突然消えたことで、アヤツらがどれだけ揉めたことか」


「あれぐらい、まだツクル君の発明の中でも下の中じゃないか。別に一瞬で世界を(ころ)すわけでも、星を生みだすわけでもないんだし、気にすることはないさ」


 白と黒の色を持つ者たち、人々は彼らのことをこう呼ぶ──『神』と。

 中でも彼らは上位に立つ存在、創造神と死神であった。


「……まあ、それは構わん。それより、ツクルの【救星者】を解放する件について、何か進展はあったのか」


「…………ウン、バッチリダヨ」


「まさか■■■、何もしていない、などと言うつもりはないだろうな」


「ナイナイ、ソンナコトナイサ!」


 右往左往に目を動かし、死神の言葉を否定する創造神。

 当然、言葉通りに順調であるとは死神も信じてはおらず、額に手を当てて一息吐く。


「そこまでアヤツらが嫌いか」


 その言葉に、創造神は意志を高々に語る。


「そうさ! だってアイツら、最初は僕に自分専用のアイテムが欲しいって強請るクセにさ、いざ使えばすぐ壊すじゃん。おまけにそれを僕のせいにするし、上手く使えても語られるのはソイツの功績だけじゃん。僕が創ったって、伝承をしっかり残してくれている方が珍しいのが現状じゃないか」



 創造神も、かつては自身の肩書に似合う仕事をやっていた。

 嘆願する者に武器や道具を渡し、物語を進めるために協力する。


 創造神のお蔭で成功した、という話はこの世界に無数に存在していた。

 ……がしかし、そのことを明確に記していることはかなり珍しい。


 大抵の伝承において、天から授けられただの、倒した魔物から現れただのといった説明で済まされ、創造神からの授かり物だとされる品の情報は隠蔽されている。


「ふんっ! 君と▲▲▲▲ぐらいさ、僕がこうやって愚痴っていても丁寧に反応してくれるのは。直属の部下だった子も、今じゃ自分で創ったって■■を偽装するぐらいだ。本当に、僕って不憫だよね」


「話を盛りすぎだ。そろそろ戻すぞ……今回の改変も、【救星者】の力が完全に扱えていればすぐに終わらせられていただろうに」


「…………あっ!」


「なんだ、その嫌な閃きは」


「ひどいなー、せっかくいいアイデアを見つけたって言うのにさ」


 創造神は、死神に対してアイデアを話す。

 死神は少々悩んだものの、最終的にそのアイデアを採用することを選んだ。


 そして──◆◆◆◆が、関係各所に連絡周りに行くことが決まった。



今章はこれで終了となります

創造神の決定とは?

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