魔王部、聖夜に降臨す
魔王部は思い付きで行動す。
龍子「なあ、紫闇。今日の活動は駅前で人狩りにしようぜ」
紫闇「うむ。よかろう」
魔央「よかろくないですよ!? 何言ってます!?」
未佳「あら~、魔央さま。よかろくないだなんて……言葉は正しく使わなければなりませんわ~」
魔央「う。すみません、未佳先輩」
紫闇「やれやれ。魔央は仕方がないな」
魔央「いや、そもそも部長と龍子先輩が人道から外れた発言したせいですからね!」
龍子「何を今さら。俺様たちは魔王部だぞ」
紫闇「然り」
未佳「ふふ。紫闇さまと龍子さまのおっしゃる通りですわ~」
魔央「はぁ。……まあいいです。それで、どうして突然人狩りなんです?」
龍子「クリスマスとかで浮かれてたむろってる奴ら、うぜえ」
魔央「単純明快!」
紫闇「うむ。通行の邪魔であるな」
魔央「そうだけれども!」
未佳「世界の真理ですわね~」
魔央「錬金術師もびっくりですよ!」
龍子「というわけで、拳速3くらいでいいか?」
紫闇「そうさな。はらわたをぶちまけぬ程度にとどめるがよかろう。2で我慢しておけ」
龍子「ちぇ」
魔央「どういう単位です!?」
未佳「龍子さまだけ、魔央さまにいいところを見せるのはずるいですわ~」
魔央「いいところ!?」
紫闇「なれば、未佳もリミッターを外すがよい。せっかくだ。10まで解放してはどうだ」
未佳「まぁ。よろしいんですの、紫闇さま~」
魔央「え? え? なんです? 今度は何の単位なんです?」
龍子「ああ。未佳の単位は円、つまり金だ。らしいだろ」
魔央「普通!」
未佳「ですけれど、駅前だと10じゃ買えませんわ~。30まで許して頂ければ~」
魔央「? え、駅前を……買う?」
龍子「億円だよ」
魔央「異常!」
本日の魔王部活動内容報告
報告者:一年サタン組 魔訶部魔央
①駅前ファイトで地面陥没
②駅前の土地を地上げ
魔央「今さらですけど……この部活、なんなんです!?」
魔王部は好き勝手に行動す。