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新人教師の正体は?  作者: 瀧野憂
6/12

某大魔王の兄 2


「ここが人間界……」

「僕らにぴったりな雰囲気だ!!」


僕は父上からカマルケルの付き添いと人間界の偵察を命じられた。


「兄さんは街でなにか旨いやつを買ってくるから、メイドの目を盗んで外に出たらだめだぞー」

「わかった」


ああ、これ外に出るパターンだ。何となくそんな気がする。


「こんにちは」

「ああ、新入りかい?」


あれ、村人は余所者を石を投げて追い出すと本で読んだのに普通だ。


「都会の男はイケメンだなぁ~」


いなかっぺな少女がガン見してくる。

城じゃ誰も相手にしてくれなかったのに、こんなのはじめて!!


「きゃあああああ!」


さっきまでと違う悲鳴が聞こえた。


「なにごとだい!?」


村人達が大騒ぎで口々に状況を把握しあった。


「隣国の黒騎士が、そこの男殺して娘っ子を連れてったさ!!」


「なんだってそれは大変だ。助けにいかないと!!」

「あ、兄ちゃん!?」

「アブねえぞ!」


村人が止めるが、これから世話になる村でゴタゴタなんて見過ごせない。


「まてー!」

「なぁんだこいつ?」

「……男に用はない」

「たすけてぇ!!」


黒鎧(ブラックメイル)の男と女が村のパッとしないモブ顔の少女をとらえていた。


「ねぇシャオ……あいつ殺していい?」

「ダメ、イケメンは殺すなとエンプレスから禁止されてる」


僕は人間から見るとイケメンなのか―――


「へへ……」


魔族からは雑魚野郎としか見られてなかったから嬉しいな。


「うわっなんか、あいつニヤニヤしてるよ!!」

「ラージ、あんなの無視して帰りましょう」

「そうはいかない!!」


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