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3話灯台もと暗しってことわざの通りになってしまっている時って意外と多いよね

幻魔法が解けると路地はUの字になっていて、最初にいた通りに出てしまった。

俺は、あの路地裏に拠点のようなものがあるのかと思っていたが、

ただの足止めでしかなかったみたいだ。

しかも、あんだけ手が込んであって、得るものが何もなかったっていうのはほんとうにたちが悪いと思う。


「くっそ!時間を無駄に浪費しちまった!」


こぶしをわなわな震わせて俺は地団駄を踏む。


「さっきのばぁさんにも一回話聞いてみよ~」


そうださっき路地裏に入ったエルフのことを気にしてたんだ。

出てきたところも見ていてもおかしくないはずだ。クラウスいいこと言ったぞ!


「よしさっさと聞いてみるか」


さっき路地裏に入ったところの近くにあった花屋のところまで行く。

すると、さっきのおばさんじゃなくて若い女が店番をしていた。


「あれ?店番変わっちゃってるねぇ~どうしようか」


クラウスがどうしたものかといった様な顔をして足を止める。


「あのオッサンにさっきのばぁさん呼んでもらえばいいだろ」

「それもそうだねぇ~」


納得したみたいでそのまま花屋に歩いて行く


「なぁ、悪いんだけどさっきここで店番してたばぁさん呼んでくれねぇか?」


店の男にそう頼んでみると


「え?ばぁさんってだれのことですか?この店は私と奥にいる妻以外はだれも働いていませんよ?勘違いでは…」


不思議そうな顔でそう答えてきた。


「は?いや、さっき確かにばぁさんがいたぞ。話したんだから間違いない」


驚きつつ話していると


「さっきのがあんたらが探してたエルフだったのよ」


と急に声が聞こえてきた。

すると、クヲンのキューブが青白い光を放ちながら宙に浮かび、形を変え始めた。

そしてどんどん変わっていき数秒たつと、ちいさく、羽がはえて黄緑色の髪と瞳をもった妖精フェアリーへと変わった。


 妖精(フェアリーは契約によってその力を発揮する種族だ。

大きな特徴は三つ。魔力を感じ取る能力にたけていること。体が小さいこと。そして、透き通るような羽をもっていることだ。

しかもその羽根からは一時的に魔力を増加させるという効果がある妖精の粉を採ることができる。

妖精の粉はドーピング剤のようなものとして扱われていて、軽い魔法の大会なんかでよくつかわれて問題になることもたまにある。

戦争があったころもエルフなど魔法をメインに戦う種族などにとっては今以上にこぞって使われていた。


「ティ起きてたのか。てか、今のどういう意味だ?」


横でクラウスに”ティちゃんおはよー”と言われそれに”おはよう”と答えている


「だから、さっきあんたたち二人が道を聞いてた老人がお目当てのエルフだって言ってるのよ」

「はぁ!?さっきのばぁさんがエルフだったって言うのか!?」

「そうよ」

「…なんでさっきあのばぁさんと話してたときに教えてくれなかったんだ?」

「ん?だってそのほうがおもしろいじゃないのよ」


こ、このやろう…。

俺が必至こいてるのに考えてるのはおもしろいかどうかってことだけかよ。


「はぁ…契約者の俺が困ってるんだからすこしくらい助けようとかの気持ちはねぇのかよ」

「別にないわけじゃないけど、おもしろいほうがいいじゃない?」

「たまにはおもしろいかどうかはおいといてくれてもいいんじゃねぇかよ」

「まぁあのエルフがどこに行ったのか教えてあげるからゆるしてね?」

「どこに行ったかわかるのか!?」


テヘッと舌をだしてるティに問いかける。


「魔法を使ってたからそれを感じるしたどっていけばみつかると思うわよ?」


「さっすがフェアリーいてくれてよかった~」


ここはクラウスに同意だ。ティがいてくれたおかげでなんとかなりそうだ。


「それで、どこにいるんだ!」

「え~と…ここから北に2キロくらいかな?」


2キロ!?そんなに遠くに行かれてたのか…。ティがいなかったら冗談抜きに探し出せなかったな。


「クラウス今すぐ追うぞ!」

「りょうか~いお金持ちになるためがんばるよ!」


それは無理だ。


「おいティ。今から2,3分ごとにエルフとの距離を知らせてくれ!」

「え~私は眠りたいのよ」

「あとで、お前の好物買ってやるから!」

「ほんと!?絶対だからね!」


大丈夫あの財布についているであろうキーホルダーさえ帰ってくればなんとかなる!

返品してお金を返してもらえばいいんだ!


「まかせとけ!」

「…キーホルダーは返品しないよ?」


ばかやろうクラウス!キーホルダーはあきらめなさい!


「まぁその話は置いておいて今はエルフを追いかけるぞ」

「たしかに今はそれが最優先だね」

「話してないで急いでね?私は眠いから」


それだけいうとティは俺の肩にのってあくびをしている。


「わかったよ頼むぞ」

「わかったからはやくね」

「クヲン行こ~よ。ティもこのままじゃ寝ちゃうよ?」

「そうだなさっさといくか」


北の方に2キロさっさと追いついて3万を取り返す!!

1話につき2000文字投稿をしようと思ってたんですが、次から1話4000文字くらいづつ投稿にしようと考えてるからよろしくです

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