真実を知るまで、後9日
「おはy・・・へぶしっ!!!!!」
出会いがしら私はめぐを殴ってみた。
するとすぐに倒れためぐ。っは、ざまあ。
「ひどいっ!!どうしてこんな事したのっ!?私何かしたっ??!!」
「よく考えなよ。あんたが渡した本が原因だよ」
「・・・・・え、んー?・・・あっ!」
思い出したと言いたげに、拳を手にポンと乗せた。見た目が可愛いから、その行動も物凄く可愛い。だがそれ以上に・・・何かムカつく。この美少女がっ!!
「昨日のやつホスト×OLだったんたよねっ!!じゃあ、エッチなシーンあった・・・へぶしっ!!」
「大声で言うなっ!!」
「・・・もうっ!!すぐに殴らなくたっていいじゃんかっ!!」
「あんたが大声で恥ずかしい事いうからでしょーがっ!!」
「ぶー、そりゃそうだけど・・・」
唇を尖らせて文句をいうめぐ。可愛いな。ムカつく。
平凡がしたら笑われるっつーのにっ。男子よっ!!気づけっ!!こいつは可愛い人間の皮を被ったただの変態だってっ!!
「・・・あれ?めぐ声何か変?」
「え?・・・ん、風邪。ちょっとだみ声でしょー」
「うん。ほんのちょっとだけど声変だね。気を付けなよ。最近流行ってるし」
喉を押さえるめぐ。そんなに喉痛いのかな。なんとなく殴って悪かったな・・・と思った。
ちょっとだけ。1ミクロンくらい。
「うーん、困ったなー」
首をひねり、ちょっと困った顔をするめぐ。くっそ可愛いなこいつ。・・・やっぱムカつく。
あ、忘れてた。めぐに聞きたい事あったんだっ!!
「めぐ、」
「ん?なぁに?」
「昨日みたいな、話・・・他にもあるの?」
昨日のはヤンデレの恐怖より、めっちゃ恥ずいっ!!思い出して、顔が熱くなる。
めぐはそんな私をみて嬉しそうな顔をして抱きついた。え?何で?
「やーん!!かーわーいーいー!!照れてるっ!!そんなに過激のじゃないのにっ、ひーちゃんちょううぶー!!」
「なっ!!ちがっ!!」
っちょ、痛いっ!!いたいっ!!こいつ力つよっ!!
あまりの痛さに悶えているとめぐはぴたりと止まった。
「?」
「あとね、んー、何個かあったよ。そーゆー話」
「・・・え?まじ?」
「でも大丈夫、今日読むのは違うよ。多分」
「そう、ありがと」
「いーえ。ひーちゃんがこんなにうぶだって分かったしー、次は精神病×医者だから」
「・・・・・精神病」
今度はメンヘラか・・・。
はあ。