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最弱の邪神は悪役令嬢に転生しても世界を支配したいようです  作者: 米西 ことる
第二章 邪神が冒険者になりたいようです
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邪神、冒険者になる


 邪神一行は街に到着しわ認識阻害の魔法で検問を通り抜けて街の中へ入った。

街の中は活気が溢れており、初めの街よりは小さいが露店が立ち並び、多くの人が行き来している。


「すごい、これが人の街! 活気付いていて楽しそうです!」

アリシアは人の街に目を輝かせて見入っていた。


「昔よりも人の数が多くなったな。平和になったことで増えたということか」



邪神達は真っ直ぐ冒険者ギルドへと向かい、そこで冒険者登録へ向かった。


受付にはお淑やかな雰囲気の受付嬢がおり、彼女は冒険者の説明をした。


冒険者とは依頼をこなすことで報酬を得る、成果報酬型の職業である。


冒険者にはランクがあり、高い方からS、A、B、C、D、E。

C級冒険者になれば食うには困らない。

B級冒険者は騎士レベルの実力者。

A級冒険者は英傑クラスの実力者。


そして、大陸に三人しかないないS級冒険者は英雄クラスの実力者で、後世に名を残す偉業を残し、貴族階級レベルの富と権力が与えられる。



冒険者の依頼は主に魔物の討伐や護衛、他にも街や国の清掃活動など様々なものがあり、それぞれランクによって受けられる依頼に制限がある。



邪神達はエルダ・カーミラの屋敷にあったお金で登録料を支払い、水晶での鑑定を行うことになった。


鑑定は冒険者のステータスを表示する。

ステータスには筋力値、魔力値、歴戦値、カルマ値の四つがあり、順に身体能力、魔力量、技術や経験、罪の度合いを示す。


特に、カルマ値は最も重要なファクターであり、カルマ値が百を超えた者は拘束され、自白魔法で罪を吐かされて処罰される。

このカルマ値の存在こそが冒険者の身分が保証される理由だ。



そして、これが大問題。

冒険者登録するのは悪の権化とも言うべき邪神。カルマ値がオーバーフローするのは目に見えている。


さらに大問題だったのは、イアズァールがこのカルマ値の存在を知らなかったことである。冒険者になるには水晶に投影された情報をギルド側に提供する必要があるが、そんなことをすれば再び牢獄行きになってしまう。


「あの、水晶に触れてください」

受付嬢がラテに催促した。


ラテは内心焦っていた。

「受付嬢よ、カルマ値とは一体何で決まるんだ?」


「カルマ値は善神様の天啓に基づく、大陸法において罪となることをした回数や罪の重さが大きいほど値が大きくなります」


「なら、そんなもの、どうやって読み取るのだ?」


「それは、この水晶にある、魂の記憶を読み取る魔術を用いています」


「なるほど、ありがとう」


ラテは水晶に触れた。


アリシアはそれを見て驚いた表情をしたが、なんと水晶に映し出されたカルマ値は66だった。


筋力値:300 ※平均100

魔力値:5000 ※平均100

歴戦値:500 ※平均100

カルマ値:66 ※罪人100



アリシアは耳飾りのアズを通して念話した。


『ラテ様、一体どうやったんですか?』


『この水晶は魂の記憶を読み取り、闇は魂と繋がっている。カルマ値はおそらく闇の大きさを測るものだろう。だからこそ、魂の中の闇を操って偽装すれば容易い』


『そ、そんなことが......!』


『アリシアの闇は我がすでに喰らっているから、今のお前ならばカルマ値も問題無いだろう』


アリシアが恐る恐る水晶に手を触れると、水晶にはカルマ値10と表示された。


筋力値:90

魔力値:7491

歴戦値:40

カルマ値:10




二人が登録を終えると、受付嬢が話しかけてきた。

「お二人とも、ものすごい魔力量ですね! 将来有望な方に冒険者になっていただけで嬉しいです!」


「当然だ。なんたって、我は闇ぐ......」

アリシアは咄嗟にラテを口を塞いだ。


『人前ではあまり言っちゃダメです! ここだと目立ってしまいます! 一応、逃亡中の大罪人なんですから!』


『おお、そうだったな、悪かった』



受付嬢は少し苦笑いしたが、話を続けた。

「では、お二人は規則通りにE級からスタートになります。まずは掲示板にあるE級の依頼を受けてください。成果次第で昇格となります!」



二人は掲示板でE級の依頼を見ると、薬草採取という依頼を見つけたので、これをすることにした。


「これで頼む」

ラテが薬草採取の依頼を申し込むと、受付嬢はそれを承認し、街の外にある森で薬草採取をすることになった。


怪しげな人影が二人の方を見ていた──

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