表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/312

12話――レージョーズ・エンジェル⑥

 肩に置かれた腕を掴み、足を振り上げて真後ろのジルゴの顔面につま先を叩き込んだ。今日はスリットの深いドレスを履いてきて良かった、戦いやすいわ。

 入口の扉に叩きつけられるジルゴ。私はその勢いを利用して立ち上がり、椅子を滑らせて後ろの男の一人にぶつけた。


「ひいっ!」


 椅子が砕ける音に驚き叫び声をあげるジーミー。無視して顔をあげると、椅子をぶつけられていない方の男が、ナイフを取り出した。


「こ、このクソアマ! 殺してやる!」


 横から突進してくるナイフマン。私は突き出された腕を左足で蹴り、手首をへし折ってナイフを取り落とさせる。


「いぎゃいああああ!!」


 痛みにのたうち回る男の喉に、後ろ廻し飛び蹴り(ローリングソバット)を叩き込んだ。

 勢いよく吹っ飛び、ジーミーの前のローテーブルに落下する。


「ひぃぃびいいいい!!」


 震えながら叫ぶジーミー。逃げ場なんて無いのに、壁に背をつけて首を振っている。


「ち、ちくしょう! 動くんじゃねぇ!」


 その叫び声に振り向くと、椅子をぶつけられた男が指をピストルのように構えていた。


「戦争ごっこなら他所でやって」


 身を低くして迫ると、男の指先に魔力が集まった。


「あら」


「死ね!」


 圧縮された魔力が、弾丸として男の指先から発射される。こんなゴロつきが、魔法を使えるなんてーー私は驚きながら、魔力弾を叩き落とす。


「なっ!?」


「威力がしょぼすぎ」


 私が膝を腹にぶち込むと、悶絶して地面に崩れ落ちる。そして下がった胸を踏み台にして男を駆け上がり、その顎をつま先で蹴り飛ばす。

 壁にぶつかって跳ね返ったその男を、テキトーに蹴とばしたらさっき倒したナイフマンの上に転がった。


「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 泣きながら、椅子から転げ落ちて頭をかばうジーミー。私は彼に近づこうとしたところで、ジルゴが背後から声をかけてきた。


「まだ……終わってねえ……!」


「じ、ジルゴさん!」


 顔を綻ばせ、希望に満ちた笑みを浮かべるジーミー。私は振り返ると、そこではジルゴが身を低くして全身の筋肉に力を込めていた。


「ふーっっ、ふーっ!」


 荒い息、どこからともなく聞こえてくる太鼓の音。彼の筋肉が真っ赤に染まり、体躯が一回り大きくなった。ゴブリンキングよりも一回り小さいくらいかしらね。

 彼の変身が終わると、声を振り絞ってジーミーが応援しだす。


「い、いけー! ジルゴさん!」


「ふーっ! ふーっ! オレは……『組織』の薬を飲んだ……! 心臓が強化され、身体能力が劇的に上がる薬を!」


 なるほど、太鼓の音は心臓の音だったのね。私は彼に向き直ると、ちょいちょいと手招きをした。


「来なさい」

「面白い!」、「続きを読みたい!」などと思った方は、是非ブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が速くなるかもしれません!

是非よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ