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11話――1upスタート②

 オウム返しに聞いてきた町長に、こくんと頷く。


「そ、銀行。簡単に言っちゃえばお金を預かって泥棒とかから守るお仕事」


「金庫番……ということでしょうか」


「そうね」


 頷く。当然実際には違うけれど、今は彼らの理解出来る概念で説明しなくちゃ。


「一先ず、家の中で話しましょう。あなた達もいらっしゃい。……ごめん、名前聞いても良い?」


 私が3級冒険者の三人に声をかけると、仲間の看病を一時的に中断してこちらへやってきた。


「うちのチームの名前は『菫の蜜』。私はリーダーで剣士のチコリーだ」


 リーダーっぽい、ムキムキな剣士がそう名乗る。チコリーね、だいぶ可愛らしい名前だわ。


「あたしはシーフのポッカ。それで、あっちの魔法使いがアシェリーだ」


 ポッカは、細身だけどしなやかな筋肉。役職からして、武器はダガーとか弓矢とかその辺かしらね。そして、あっちの魔法使いの子はアシェリーと。

 三人とも、バランスの取れた役職ね。


「おっけー、じゃあ三人にも話は聞いてもらうわ。私に恩返し、したいでしょ?」


「も、もちろん。私たちに出来ることならなんでも言ってくれ!」


「あたしも!」


 前のめりになって答える二人。まだ気がふれてる子を放って決めるのはいかがと思うけど、彼女が復活したら同じように反応するという信頼もあるのかしらね。


「女神、僕は?」


 ユウちゃんが胸を張って私の前に立つ。改めて見ると、背も胸もデッッッカイわねこの子。

 身長は1.5カーリーくらい。胸は10カーリーくらいありそう。


「イザベル様、なんでボクの胸を見るんですか?」


「ううん、大丈夫。年相応で可愛らしいと思うわよ?」


「喧嘩売ってます?」


 笑顔で肩に手を置くけど、カーリーはがうと牙を剥く。


「じゃあカーリーさん、胸が3倍になるお薬いります?」


「不要ですけど、危険かどうか判別する必要があるので後で見せてください」


「使うと知能が雌犬レベルまで下がります」


「犬で良かったですよね!? 確実に悪意がありますよねその言い方!」


「あ……でも数学的に0には何をかけても0だから3倍になっても変わらないかもしれません」


「魔力弾!」


「なんの魔力壁」


 全力で魔力をぶっ放すカーリーと、平然とそれを受け止めるレイラちゃん。なんでこんなくだらないことで喧嘩に発展するのよ……。


「あんたたち、キリの良いところで止めるのよ。……で、ユウちゃん。あんたはうちの執事でしょ? 最初の業務は、女の子たちの看病よ。あとで詳しい話はするわ」


「仰せのままに、ボクの女神」


 だから女神は止めてほしいんだけど……まぁいいわ。顔が良いし、可愛いしカッコいいしいうこと無しだもの。

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