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1話――見知らぬ、天蓋ベッド-④



 私だって詳しくは無いが、リボ払いというのは元金が中々減らないことで有名な支払方法だ。

 確かに「どれだけ借りても一定額の支払いで構わない」が、金を借りると必ず手数料が生じる。借りた額に応じて増えるその手数料は、いくら払っても借金が減らない。


「定額しか返さなくていい、って言ってるけどね……その返している金額ってのは手数料の部分なの。十万ミラ借りて、利息が二万ミラだとするわ」


 ミラっていうのはこの国の通貨の単位だ。金本位制を導入しているから、それなりに信用はある。


「毎月五千ミラだけ返すって契約だと……この契約書に書いてある利率で計算するなら、だいたい千七百ミラは利息を払うことになるわ」


 そうなると、元金である十万ミラは三千三百ミラしか減らないことになる。これでは返しても返しても元金が返せない。


「で、でも……それでも、ちゃんと毎月払えばいつかは無くなるのでは?」


「リボ払いのもう一つ面倒なところは、残高がいっしょくたにされることよ。普通の分割払いであれば、買った商品ごとに返済がある。でもこれは、全ての残高を一緒に計算されちゃうの」


 追加で五万ミラ借りても、返済額は五千ミラだ。でも、残高が一気に増えるので、返済する利息は二千五百ミラまで増える。

 すると、返済できる残高が七百ミラも減ってしまう。


「ひえ……」


 怯えた表情になるカーリー。ただもちろん、これはあくまで『カードのリボ払い』だ。この世界の……この会社の貸方はさらにえげつない。


「借りる度じゃなくて、これ毎月利息が計算しなおされるのよね。そして常に支払う額が利息の額を越えないようにされてる」


「え、それって……」


「そ、どれだけ払っても絶対に元金が減らないようになってるの。詐欺よ詐欺」


 とはいえ、貸金業法とか無い世界だししょっ引くのは難しそうね。別の罪状でひっとらえた方が早そう。どうせ他にも悪いことやってるだろうし。


「ただあれね、曲がりなりにも子爵家に貸すとか中々の度胸ね」


「あ、これは家じゃなくてイザベル様個人の借金ですね」


「はぁ!?」


 何をどうしたら子爵家の令嬢が借金をするのか。私は契約書をもう一度読み直すと、確かに名義がアザレア子爵家でなくイザベル本人になっている。


「いやー、まだイザベル様が実権を握って無かったころの借金なんですよね。一度に払う額がそこまで大きくないことからご両親にバレずに返済出来ていたみたいで。それ以降もちょくちょく利用していて……」


 私は呑気に話すカーリーの顔面を掴み、爪を食い込ませた。


「見てたんなら、あんたが止めなさいよ!」


「痛い痛い痛いです! で、でも返済額が少額だからいいかなって……」


「無限返済編が始まるだけでしょうが!」


 そのまま持ち上げて、ベッドに投げる。「きゃうん」と声を出して涙目になるカーリーはかなり可愛い。

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