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7話――今日から女騎士!⑥

 私の疑問に、カーリーが首を振る。


「アレは普通に魔法使いです。口では呪いって言ってますけど、転移の魔法で強引に邪魔してるだけですから」


 あら残念。


「呪術使いとは、戦ったこと無いわね」


「あったらビックリしますよ。ボクは一回だけですね」


「わたしもありません」


 マータイサ一の魔法使い(自称)が一回しか戦ったこと無いなら、それは相当珍しい。


「町長にかけられてた、ねぇ……。誰がやったのかしら」


 私が腕を組んで呟くと、隣でレイラちゃんが手をあげた。何か言いたげだったので、彼女を手で示す。


「魔物のお勉強たーいむ。はいこちら」


 そう言って彼女は謎のフリップを取り出す。どっから出したとツッコミたいところだけど、今は取り合えずそこに描かれたえらい可愛い絵に免じて黙っておく。

 緑色の可愛い……お、鬼? が書かれたフリップの上には、日本語で『ゴブリンの階級』と書かれている。


「まず皆さんご存じ、ゴブリン。一回り大きくて知能も高い、ホブゴブリン。一回り小さくて毛むくじゃらでスピードの速い、ボギーゴブリン。この三種が、いわゆる通常種です」


 緑色の小鬼を順繰りに指さすレイラちゃん。どれも似たような絵柄のせいでまるで見分けがつかないが、彼女には見分けがついているのだろう。


「ゴブリン、ボギーゴブリン、ホブゴブリンの順番で繁殖力が高いので、数もこの順に多いです。そして一部のホブゴブリンの中から、戦闘力の高くなった上位ゴブリンが産まれます」


 そう言って今度は二枚目のフリップに。先ほどのゴブリンに武器を持たせたイラストだ。


「全体的に大きく戦闘力も高くなったゴブリンウォリアー、小さくなった代わりに不眠不休で動けるようになったゴブリンバーサーカー、知能が高まって魔法が使えるようになったゴブリンメイジ」


 剣、斧、杖を持ったゴブリンを順々に指さすレイラちゃん。明確に武器の違いがあるおかげで、見分けがついてありがたいわね。


「そして最後に、それらの頂点に君臨するゴブリンロード。この個体が産まれた段階でゴブリンたちは巣から出てゴブリンレギオンとして周囲の魔物たちを蹂躙しながら進軍します」


 彼女のイラストはさておき、内容は分かりやすかった。

 私はふむふむと頷いてから、腕を組む。


「でも今の説明だと、呪術は別口ってことなのかしら」


「そうかもしれません。ただボクが直視するまで気づかない呪術って、相当ハイレベルですよ」



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