表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/312

7話――今日から女騎士!①

 というわけで、2日後。

 私はカーリーとレイラちゃんを連れ、トミサに来ていた。


「あー、疲れた。久しぶりの長距離移動はやっぱ腰にくるわねー」


 前世で事務仕事していた時のことを思い出す。人間、ちょっとくらい動かないと逆にストレスが溜まるものだ。

 私が馬車から降りて伸びをしていると、憮然とした表情のカーリーが御者席から降りてきた。


「いいじゃないですか、イザベル様はふかふかの椅子に座ってたんですから。ボクなんて固い御者席ですよ?」


「そうね、ありがとうカーリー。一応、運転手伝ったんだから許して」


 そう言って私は使い魔にしていた手綱をもとに戻す。名前はレインズ、これまた初めて使い魔にした物だ。

 最初はどう運転すればいいのかレインズも分かってなかったけれど、カーリーが使っているのを身体で覚えたようで最後の方はレインズだけで運転していた。

 馬車って運転でいいのか分からないけど。


「流石は貴族の馬車ですね。ふわふわでした」


 そう言いながら降りてくるのはレイラちゃん。彼女は欠伸をしながら、伸びをしている。

 いくらいい馬車と言えど、現代ほど舗装されていない道に馬車だ。とてつもなく揺れる。

 だというのに熟睡出来るなんて、どんな神経しているのかしら。


「わたし、どこでも寝れるんですよね」


「それは良いことだけども」


 この子のキャラが掴めない。

 町長さんの家まではレイラちゃんが案内してくれるとのことなので、馬車を止めた私達は彼女の後ろに付いていく。


「ここですね」


 彼女が示すのは、大きめな屋敷。住居スペースと、恐らく公民館のような施設を兼ねた建物みたいね。


「じゃあ行きましょうか。ごめんくださーい」


 扉を叩くと、中から大きな足音が。勢いよく扉が開き、禿げ上がった老人が私達を睨んだ。


「何の用じゃ!! こっちは愛娘が拐われて気が気じゃないんじゃ! これでテキトーな用件だったらただじゃおかなーーい、イザベル様!?」


 流石に私の顔は知っていたらしい。目が明らかにイッちゃってる老人……町長さんは、大慌てでその場に土下座した。


「も、申し訳ございませぬ!! 愛娘が拐われてしまい、普通ではいられず……! ど、どんな処罰でも受けますが、私の家族だけは……」


「あー、いいからいいから。ほら、女の子だけの騎士団連れてきたわよ」


「なんと!?」


 殆ど悲鳴のようなレベルの声を出しながら顔をあげる町長。彼は私達を押し退けて外に出ると、周囲を血走った目で見回す。


「ど、どこにいますのじゃ!?」


「目の前よ、目の前。ちゃんと三人いるじゃない」

「面白い!」、「続きを読みたい!」などと思った方は、是非ブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が速くなるかもしれません!

是非よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ