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44話――ライウェイベイビー②

 心外ねぇ……その言い草だと、私のこと人外か何かだと思ってないかしら。

 どっかのドラゴン喰いお爺ちゃんじゃないんだから、しっかり人間だっていうのに。


「いえ、普通に四、五人でかかってきていただければ問題ありませんわ。我々が騎士団を作ったときに、教えられる人材が彼女だけでは困るので、勉強をさせていただきたいのです」


 私がユウちゃんを示しながら言うと、ジージー達が目をパチクリして驚愕する。

 ……よく考えたらユウちゃんみたいな例があるのに、なんで女の子には無理みたいな論調だったのかしら。

 私は首を傾げつつ――とりあえず、ニッコリ笑ってみた。


「こんな頑丈な鎧ですもの、皆さんが加減を間違えても傷一つつきませんわ」


 顔は丸出しだけど、その辺は向こうが上手く調整してくれるだろうし。

 私がそう言うと……ジージーも少し腕を組んで考え出す。


「ふむ……冷静になってみれば、技量だけならば普通ですな。まぁ、動きは人間ではありませんが……それは逆に理性のあるオーガと訓練できると思えば、これ以上のない機会」


 ブツブツといった後、こくんと頷いてから騎士達の方を見た。


「よし、お前ら! フォーマンセルでの戦闘訓練と思え! 貴族令嬢に胸を借りられる機会などそうそう無いぞ!」


「ハッ!」


「――イザベル様。では四対一でよろしいでしょうか」


 サッと頭を下げるジージー。

 もちろんオッケーなので頷くと、ジージーが名前を呼び上げた騎士たちが前に出てくる。


「では初め!」


「「「「お願いします!」」」」



 四人の若い騎士が、さっと陣形を組んで向かってくる。訓練しているだけあって、かなり動きが綺麗ね。

 二人が前衛で私の足と剣を狙ってきているし、一つは背後を取って、もう一人はタイミングをズラして剣を振ってくる。

 今まで戦ってきた奴らは、全員組んで戦った経験なんてないような奴らばかりだった。ガーワンのところは、全員一撃で一掃したから訓練の練度を推し量ることは出来なかったし。


(足と武器を狙って戦力を削ぎつつ、背後とズラした攻撃が本命と。一対一じゃ出てこない攻撃ね。基本なんだろうけど、実際に受けるのとっそうでないのとは印象が違うわね)


 私は回し蹴りで足と剣への攻撃を弾き、その勢いを利用して背後の騎士に跳躍蹴りをかます。

 そして着地し、最後の攻撃を篭手で受け止めた。


「グッ……!」


 受け止められた騎士が苦い顔になり、飛び退さろうとするので――その腕を素早く掴み、壁に向かってぶん投げた。

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