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4話――暴れん坊悪役令嬢⑥

「あっはははは! 見てくださいよイザベル様! あの人、いきなり公然でプレイをおっぱじめましたよ!」


 プレイとか言わないの。


「なっなっ、何をしている貴様!! 役立たずなだけでなく私の邪魔をする気かジェイソン!?」


「お、オイラなんもしてねぇ」


「あはははは! いやー、おかしいですねーイザベル様」


 上機嫌なカーリー。よく見てみると、後ろの方は完全に壊滅状態だった。全ての男たちが呻きながら地に伏せており、悪夢を見ているかの如く藻掻いている。


「悪夢で正解ですよ。ボクが倒した男たち全員、今まで自分がやってきたことを被害者側として追体験させています」


 なかなかえげつない魔法を使えるようだ。この領地最強の魔法使い(自称)は伊達ではないらしい。

 カーリーはさっきジェイソンと位置を入れ替えた謎の箱をじっと見ると、何度か指で叩いて落胆のため息を漏らした。


「なんだ、ただ煙を散布するだけですね。中にはクスリとか睡眠薬が入ってるんでしょうけど。催眠とかをかけれるのかと思ってちょっと期待してたんですけどね」


 彼女はそう言いながら指を鳴らすと、オルカがジェイソンの尻に突っ込んだ魔石が転移してくる。地面に落ちるそれを足で踏み、少しだけ目を輝かせた。


「うわあ! これいい魔石ですね! これだけ純度が高いと、相当な値段したでしょうねー。下手したらちょっと変な魔力の流し方しただけで魔力暴走が起きて爆発しますよこれ」


 そんな危険物を足で踏まないで欲しい。というか、何で足で踏んでるのかしら。


「素手で触りたくないんですけど、純度を確認するためには触れておかないといけないですから。あ、これ持って帰っていいですか?」


「いいわよ」


 私は微笑みながら彼女の頭を撫でる。嬉しそうにしている女の子っていうのは、やっぱり可愛いわね。ちょっとだけ笑顔が邪悪だけど。

 彼女から手を離した私は、ゆっくりとオルカたちに近づいていく。

 彼は這って逃げようとしていたが、カーリーが元の位置に戻した。再度逃げるが、やっぱり元の位置に戻される。

 何度やっても逃げられないと悟ったか、オルカは今度は私の足に縋りついて来た。

 気持ち悪いし汚いので、思いっきり蹴飛ばして壁に叩きつける。それでもオルカは私に土下座するようにして叫ぶ。


「ま、待ってくれ、いや待ってくださいイザベル様!」


 悪党のテンプレートらしく、そう叫ぶオルカ。私はニッコリとした笑みを浮かべると、ウインと共に彼の前に立つ。


「なにかしら」

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