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27話――アブサン~のんべ竜⑦

「だから月に一回はうちに来てお茶しましょう?」


「は、はい! お父さんもそれでいい?」


「ワシは構わんぞ」


 というわけでアビゲイルとジルが月に一回はマータイサに来てくれることになった。良かった良かった。

 これで、街の防衛がだいぶ楽になる。


(今までは騎士団がいない分、常にいろいろと情勢を監視してないといけなかったからね)


 敵が……じゃなく、内部の動きとして。

 完全に治安維持を第一、第二騎士団に頼ってる以上、それが牙を剥いた瞬間に一切の反撃できなくなる。

 要するに王側が『組織』に取って代わられてしまった時にどうなるかということ。

 勿論騎士団が何人来ようと私達が無理やりどうにかするんだけど、そこで超級の人間が出入りしてるかどうかっていうのは非常に大きい。


(最低限、これでオッケーかしらね)


 本当はアビゲイルが欲しかったけど、おもいがけず超級とのコネができた。

 それにしても、アビゲイルは何歳くらいなのかしらね。


「二十歳ですよ」


「「年上なの!?」」


 つい叫んでしまう。というか、ユウちゃんも目をまん丸に見開いていた。どう見てもカーリーより少し上くらいにしか見えないし……。


「……どうせ貧乳ですよ」


 ボソッと憎悪に満ちた声を出すアビゲイル。……いや、可愛らしいと思うわよ? っていうか、胸よりも身長の方が……。

 私がどう言っていいか分からなくなっていると、カーリーが前に出てアビゲイルの手を取った。


「女の価値は……そんな物で決まりませんよね!」


 アビゲイルはカーリーの胸元をチラッと見ると、感激したように立ち上がる。そして彼女の目を見て、いい笑顔で頷いた。


「ええ、そうね……!」


「いや何分かりあってるのよ二人とも」


「母さんもよく体型は気にしとったからのぅ。その辺は親子じゃな」


 朗らかに笑うジル。いやそんなこと言ったら怒られるんじゃないかしら。案の定アビゲイルは思いっきりジルの足を踏みつけてるし。

 まぁカーリーと仲良くなったなら良かった。後はもう少しだけ……『組織』について聞くかしらね。


「ちなみに他で『改造人間』と戦ったりした?」


「ふむ、ガターニ以外でとなると……」


 そこから先は、ジルによる『対・改造人間』講座のようになってしまった。流石にちゃんと最前線で戦っている男の視点は勉強になる。

 なんにせよ、偶然とはいえいい出会いになったのは感謝しないといけないわねぇ。

 そんなことを思いながら、私は紅茶を飲むのであった。



「って、アンタ十歳!? そんなの小さくて当たり前じゃない! あたしなんて……あたしなんて!」


「わー! 落ち着いてください! レイラさんも見て無いで手伝って!」


「豊胸薬、いります?」


「「ください!」」


 ……流石に、アレは止めるべきかしらね。

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