第三十話 そして心はデレている。
なんか短いのはご愛想。ネタ切れ? ナニソレオイシイノ?
退院した次の日
今日は金曜日、やった! 週末だ! 明日から休みだ! 2日休んだのにまた休みだ! ハハハッ、ハハハハ……
それにプログラムの表、今日提出じゃん。やばっ。ま、いっか。(良くない)
そしていつものように学校に着き、教室に入ったが何か目立った変化は見られなかった。
「お、ヒーローじゃん!」とか、「累君大丈夫だった?」とか言われたい……無理か。
取り敢えず、リュックの中の教科書とノート。ついでに漫画を出し、読書を始める。ちなみにこの本は武術廻戦。(漫画)
*
「ねぇ累、それ何読んでるの?」
技術廻戦を読んでいると春下が後ろから話しかけて来た。
「あぁ、これ? 武術廻戦」
入学式の時のイメージだと、「ネクラも技術は読むんだね」とか言って来そうだなぁ。
と思ったが、春下は予想外の反応をした。
「マジ!? 今度借りてもいい?」
この前(入学式)はあんなにクソ対応だったのに、何その反応。逆に困るんだけど。
「別に良いけど」
あっさり貸しを約束してしまった。
「マジで? やった! コレ読みたかったんだよねぇ!」
「そ、そうなんだ。良いよ。……ってかいつもってこればいい?」
「んー、じゃあ……いや、いつでも良いよ?」
いつでもいいんかい。
んじゃ明日にでも持ってくるか。
*
イヤホンをして音楽を聞いていた。
目を瞑り、外の世界を遮断した。俺だけの世界で音楽を聴いていると、急に右のイヤホンが抜かれた。
「累、それ何聞いてんの?」
右から聞こえる春下の声によって意識がこっちの世界へ戻される。
目を開くと、春下は俺の机で頬杖を付きながら、少し笑う。
そして右手で持ってたイヤホンを、春下の耳に付ける。
「ふーん。累、こういうの好きなんだ。っあHIASOBI流れた」
「別に、HIASOBI聞いてて何か悪いか?」
「全然?」
春下がそういって、俺は片方ずつのイヤホンで、春下と音楽を聞いていた。




