表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春とは。  作者: 無名の猫
第二章 体育祭は疲れるだけの行事
16/39

第十六話 雨宮笑舞は感謝して居た。

[今度、体育祭の実行委員決めるけど、それで体育祭実行委員やってくれない?]


「え、面倒臭めんどくさっ


 雨宮から来たLINNEを見て思わず口にしてしまう。

 取り敢えず、返信をする。


[体実をやれと?]


 俺がそう返信するとあっという間に既読が付いた。


[そう、でも心配しないで? やりたくなかったら教えてね? 強制はしないから]


 強制はしないからって……それ人に物事頼む時の態度か? ……でも、逆手を取れば今回ばかりは拒否権があるって事か。

 ……

 …………

 ………………

 でも、高校生活で生まれて初めて同級生から貰ったお願い、か。

 俺はその一つの考えで決めてしまった。

 

「……やるか」


 そうして俺はカタカタ……と、スマホに文字を打ち込み、返信した。


[やるよ、やってやるよ]


 と。

 すると、雨宮から返事が来た。


[本当? 累君、一緒に? それじゃあ、宜しくね!]


 そのメッセージの後、シロクマがお辞儀をして『お願いします』と言っているスタンプが送られて来た。

 俺はそのスタンプを見たのち、雨宮が使っているのと全く同じシロクマのスタンプを送った。

『ありがとう』の一文字を。


           *


 あれから数日、遂に今日は体育祭実行委員決めだ。

 5時限目のチャイムが学校内に響き渡る。

 皆んなはスマホを仕舞い、とある生徒が席を立ち、黒板に向かって歩き出す。

 そのとある生徒——伏見隼人が教卓の前に立つと、みんなに聞こえる声でこう言う。


「これから、体育祭の実行委員を決めます。起立、礼、着席」


 隼人がそう言うと、隼人は急に白い神を見る。

 っあー、カンペって奴ね? カンペって奴ね?

 

ずは体育祭実行委員を決めていこう。体育祭実行委員やりたい人、挙手きょしゅ


 よし来た。此処で手を挙げ……


「やります」


 何処かで聞いた事のある声が前の方から聞こる。そしてその方向を見ると一つ手が伸びているのが見えた。

 その声の主であり、体育祭実行委員に立候補したのは紛れも無く学校三大美人の1人——春下心だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ