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宇宙人と同居しました  作者: Lika
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1日目 GWと大学生

 とあるGW…大学の入学式も終えて本格的に大学生の生活をはじめ出して間もない頃にやってきた大型連休…とくにやることも無く、家賃5千円の叔母のアパートの一室でゴロゴロしてる大学生…漫画読んだりスマホで動画見たりDVDを借りてきたり…そんなGWの最中、携帯が鳴った。


 「センパーイ、今日コンパやるんですけど来ません?」


明るい口調で電話をかけてきたのは高校レスリング部からの後輩、美咲だった。

もちろん紗弥は一郎して大学生なのでもう成人している、酒は飲んだことないが。だが美咲は19歳…まだ未成年で飲酒は法律上…


「あぁ、そんな本格的なのじゃないんで~気楽にどうですか~?」


美咲は紗弥の性格を熟知していた。とんでもなくメンドくさがりやなのである。

喉が渇いてもめんどくさいから休憩しないというアバウトっぷりの先輩に美咲はなんどもカルチャーショックを受けた事もある。

 電話を受ける当人の紗弥はダラダラしてるだけで正直ヒマを持て余していた。

勉強しろよという天の声が聞こえてきそうだが、たまには刺激も必要かもしれない…と思いこんで…


「まあー…じゃあ行くわー…何時にドコいけばいい?」


ものすごくめんどくさそうな返答に美咲は慣れっこで…


「じゃあ17時に駅前で~私迎えに行きますんで~」


というか大学入学早々コンパって…私そんなに知り合いとか出来てないのに…どんだけコミュ力高いんだこの子は…っ…


コンパか…コンパ……コンパってなんだ…飲み会だよな…


やばい…どんな格好で行けばいいだろ…流石にハーフパンツにTシャツはまずいかなぁ…


 自分に当たり前だとツッコミを入れつつ…17時までにはまだ時間はある…

適当に見繕って…お昼ご飯は抜いておくか…コンパとやらで食べればいいし…


時計は正午過ぎを刺している。まだ引っ越してきたばかりで服もダンボールから出していない物がおおい。特に高校の頃は常にジャージかラフなジーンズやTシャツが多かったが、流石に大学生になるということでそれなりに服は買いそろえていた。だてに一郎していない、勉強の合間にダイガクデヴューを夢見ていたのだから…ダンボールから洋服を取り出す…夢見ていたわりに地味な服しかない…


「やばい…美咲はオシャレだからな…私と並んで地味さがバレる…」


 別に並ばなくてもバレるレベルで地味な服しかなかった。地味だからこそ大人っぽくみえていいのだろう…と思って買った服だったが…


「ま、いっか…別にデートとかじゃないし…テキトーで…」


結局彼女が選んだのは白いワンピースだった。適当に腕時計やら数珠やらミサンガやら…腕に付けておけばオシャレになると思い込んだ中学生のセンスで着飾り、

髪型も普段は下ろしているだけだがポニーテールにしていた。

いつもと違うし、美咲もこれでドン引きすることは無いダロウとタカをくくって、そうこうしている内にすでに3時間経過していた。ここから駅前までは1時間ほどかかる、そろそろ出かけようとそのまま部屋を出た。


「あらー、紗弥ちゃん可愛い~、デート?」


お約束な事をいいながら、叔母がニコニコ満面の笑みを浮かべて、いってらっしゃい~と手を振ってくる…


デートじゃないですから…と手を振り返してアパートから駅前に…


駅前…というのはいつも私が使ってる駅の前の事ではない…当然ながら…

この街で一番大きいであろう駅で前である。そこまいくには大学に行くのと同じ電車に乗って、乗り換えを2回ほどして電車に揺られること数十分…

目的の駅前に到着…っ…


さて…オシャレな後輩は何処にいるんだろうか…と適当に探しながら歩いていると…なんだか視線が痛い…というより凄いジロジロ見られる…

なんだ…私が何したっていうんだ…私は健全な大学生…


「おねーさん、どこいくのー?」


うぇ?!え、なにこの子…高校生…っぽい…けど…


「ねーね、どこいくのー?」


やばい…これが…これが…ナンパってやつですか?!人生で初めてナンパされた…


思わず笑みがこぼれてしまぅ…やばい…凄い不気味に笑ってないだろうか…


「ぁ、お姉さん笑うと可愛い~、もちろん笑わなくても可愛いけど…

 僕と遊ばない?面白い所一杯しってるよ~」


す、すごい、ナンパの王道を行くナンパだ…こんな教科書に載ってそうなナンパをしてくる高校生なんて居るんだ…と、思ってるのもつかの間…後ろから見覚えてのある女子のタックルが…


「ぁ、あぶない…!!」  


咄嗟に高校生の男の子をコースから外して代わりにタックルを受ける…

レスリングのタックルはラグビーとかのタックルとは種類が違う…はず…なんだけど…


「いたいたいたいたいたい!!!!美咲…!!痛い痛い!」


石頭の後輩の、もはやただの頭突きがお腹に突き刺さった。

女子二人の珍妙な光景に高校生も血の気が引いたのか、いつのまにか居なくなっていた。


「先輩…今のガキどこいきました…」


普段明るい後輩がギロっとした目で回りを見渡す…ガキってお前もこの前まで高校生だったろうが…という言葉を飲みこみつつ…


「い、いや…大丈夫だから…いや~ナンパなんて初めてされちゃったから…

 美咲に助けられた?のかなー…」


などと言いながら適当に頭をポリポリ…


「先輩が可愛いすぎるからですよ!!なんでもっと、そういう格好で大学来ないんですか~、いつもロングスカートかジーンズだし…そういうのできましょうよ~」


やばい、いつもより美咲のテンションが高い…こういう時はあんまり良い事ないような気がしないでもない…


「そ、そんなに可愛い…?ま、まぁ、ありがと…」


むー…と美咲は頬を膨らませながらなんか睨んでくる…


「先輩がそっち路線で来るなんて思いもしませんでしたよー…はぁ…今日の男…全員先輩狙いになっちゃたりして…」


おい、待てコラ


「ちょっと、男って…え?!合コンなの?!」


「え?だから言ったじゃないですか、コンパって…」


いや、だからコンパってなんだよ…コンパって…


「合コンみたいなもんですよ、先輩知らずに来たんですか…?」


いや、しってたともさ…男が居るなんて聞いてないだけさぁ…


「とりあえず…先輩のそんな可愛い姿みたら私も引きさがるわけには行きません…先輩の初めては私が貰ってあげますから…さあ!いきましょう!!」


「意味わからん事いいながら変な事言うの止めて…っ!!:


そのまま美咲に引きずられるように一見の飲み屋の前に…なんだが少し安心した。


「な、なんだ…どんなお店連れてこられるのかと思ったけど…」


至って普通の飲み屋だった。ガラガラーと中に入るとすでに予約してあるようで…でもまだ誰も着てないそうだ。


「まあ、まだ時間ありますね…先になんか飲んでますか?先輩はビールですか?」


いや…そんなの飲んだ事もないんですけど…


「わ、私お酒は…ぁ、これ美味しそう…カシスオレンジだって…」


ニヤっと後輩が笑った気がしたがさておき…後輩が店員にオレンジジュースとカシスオレンジを注文して…


「ところで…その男って何人くらいくるの?普通に考えれば二人だけど…」


予約席はまだ4つ余っていた、ということは普通に考えればもう一人が女子であと3人が男子…ってことに…


「ああ、あと5人ですよ」


おかしいおかしい…


「いや、あと4つしか席ない…っていうか女子って私達だけ?!」


テヘペロ…と美咲が可愛い仕草をしてくる…今の私には通じないが…


「帰る…」


ス…と立ち上がると美咲が泣き出しそうなくらいな顔して…


「まままままってくだしあ!!!!おねがいです!!私がんばりますからあ!」


何言ってんだコイツ…と思いながら再び席について…


「じ、じつは…その彼氏が欲しいとかじゃなくて…えっと…先輩に会ってほしい人がいるんですよ…」


もったいつけずに理由を言えぃ…と殿様気分で後輩の頭の上にオシボリを置いて…


「えっと…その人…先輩にホの字で…」


「帰る…」


「ままままっままってくだしあ!!!!(以下略


で…後輩の説得でとりあえず会うことになったが…


「その人カッコイイんですよ…実は私…その人の事が気になってて…」


まてやオイ…


「じゃあ美咲が付き合えばいいじゃん…男子をプールに投げ込んだくらいだし、楽勝でしょ…?」


昔の意味不明な逸話の話題を出すと、とたんに美咲がぶんぶん頭を振り始めて…


「あ、あれは…ほんとに勘違い…っていうか、あんなコクられかたしたら…

 喧嘩うってるようにしか思えないっていうか…」


どんなコクり方だったんだ…


「と、とりあえず…先輩がその人の事気にいったら私も身引きます…けど、気に入らなかった場合の合図を決めておきましょう…!」


あれ、そういう話だったっけ…?


「じゃ、じゃあ…気に言ったらそのミサンガ外してください、気に入らなかったら、その数珠を外すってことで…」


じゃあ…と最初から数珠を外す…


「だからあぁぁぁぁ、そういうノリはダメですって、私の為にお願いします!!」  


と拝んでくる後輩…まあ、気持ちは分からんでもないけど…


「分かった…分かったから…っていうかその男共はいつ来るのよ…もうこの店はいって結構…」



「オレンジジュースとカシスオレンジお待たせしました~」


と店員が飲み物を運んでくる…喉も乾いていたので…カシスオレンジなるジュースをゴクゴクっと…


「ぁ、これ甘くておいしい…なんか不思議な味だねー…」


さらにゴクゴク…喉も乾いていたこともあって一気に飲み干してしまって…


「セ、先輩…大丈夫ですか…?それ…一応お酒…」


お酒…お酒なんだ…ふーん…お酒…


「あー、大丈夫にきまってんじゃん…私は…海外遠征いった…エースだったんだぞぃ…」


「ああ、完全に酔ってますね…すみません…」


後輩が申し訳なさそうにしていると…男共が遅れてやってきた。


「ごめーん、待った?美咲ちゃん…そっちが例の…って、あれ?のんでる?」


男達の中で一番イケメンっぽい男子が馴れ馴れしい…ちょっとシメてやらねば…


「飲んで…飲んでる…?ぁ、カシスオレンジ…もう一杯…」


「せ、先輩…もう止めた方が…」


何が…?と後輩に真顔に聞く…後輩が「ホントにスミマセン…後日伺います…」


と聞いたのを最後に私の記憶は途切れた。





 気が付くとなんか暖かい…揺れてる…何かに抱き付いて…なんだろこれ…

なんか気持ちい…安心する…ドクドク心臓の音が…


「って、…あれ?」


オンブされてた。しかも男に…あの飲み屋で会った男の中で一番体格のいい男だった。そいつにオンブされてる…


「オス…」


非常にぶっきらぼうな挨拶が飛んでくる…思わず、オス…と返す…


「ぁ、ぁの…す、すみません…も、もう歩けますから…」


いいながら下ろしてもらう…途端に脚が崩れて…


「あ、あれ…?」


なんか凄い出来すぎじゃないか?!ってくらい男に抱えられた…


「い、いや…立てますよ…ホントに…ちょっと脚がふらついて…」


「無理しないで下さい…自分…貴方の事尊敬してるんで…その…変な事したりしないんで…」


ン?尊敬て…


「海外遠征チームに選ばれた時に…自分も一緒に居たんす…補欠でしたけど…それで女子部に凄い強い人がいるって聞いて…自分…先輩の試合見たんす…」


な、なんだこの男子…あの中にいたのか…


「凄かったす…なんでレスリングやめちゃったんですか…自分ちょっと残念っていうか…その理由しりたたかったんですけど…さっきの…酒の勢いですよね…」


ちょちょちょちょちょ…私何言った?!


「タンマ…!!タンマ…!私なんていったの?!」


キョトンとする男子…ポリポリ頭を掻きながら


「いや…その…自分の口からは…」


顔を赤くしながらそっぽを向く男子…いやいやいやいやいや…


「ちょ…大丈夫…!!私怒らないから…!!全然平気だから…!!」


「いや…美咲さんに聞いてください…」


と、ひょい…とまたおんぶされて…そのまますでにアパートの場所を美咲から教えられていたのか、もう目と鼻の先に私の叔母のアパートが…


「ああー、おかえりなさい~もう心配したんだよー…お酒飲みすぎて運ばれてくるなんて美咲ちゃんから連絡くるから…ごめんなさいね、君…これ少ないけど…」


と、フリーズする男子…当たり前だろう、小学生が保護者のように喋って…

いや、保護者なんだろうけど…そのまま一万とお菓子をポケットに詰め込まれたら…


「い、いやいやいや、ど、ドッキリすか?!」


ぁ、こういう反応新鮮だ…


「あららー、やだわー…私、紗弥ちゃんの叔母でもう50歳超えてるのよ~

こんな見た目でややこしい事してごめんねー?」


おばちゃんっぽい仕草で返す見た目小学生加奈さん…ダメだ、余計に混乱するパターンだ…。


「あー…その人私の叔母っていうのは本当だから…ちなみに50歳っていうのもホントだし…」


え?!とマジマジと叔母を見つめる男子…叔母は恥ずかしがる仕草しながら…


「ごめんねー、ついでに部屋に放り込んでくれると助かるわー、君真面目そうだし…紗弥ちゃんも大丈夫でしょ?私も居るし…」


「ぁ、はい…その方向で…」


まだ混乱中の男子は私の部屋の前までいって、加奈さんがマスターキーで部屋のドアを開けた。しかしここで男子を返すわけにはいかない…


「加奈さん…その…」


意味深な顔で見つめてみる…案の定…


「ぁ、はいはい、あとは若い子だけでね…あんまり無理しないようにね~」


そのままその場を離れる大家さん…とたんに男子は慌てて…


「じゃ、じゃあ自分もこれで…」


玄関に私を置いて帰ろうとする男子を捕まえて…


「ちょっと…話があるんだけど…悪いようにはしないし大家さんの許可も頂いたわけですが…」


「いやいやいや…自分も男なんで…っ…無理ですごめんなさい…!!」


「美咲に色つけて報告されたくなかったらお茶でも飲んでいきなさい…」


ほぼ無理やり部屋に男子を連れ込んで…冷蔵庫からベットボトルのお茶を出して…ドン…と男子の前に置き…


「さて…私なんて言ったの…?」


犯人に問い詰める警察のように…


「い、いや…マジで勘弁してください…自分の口からは言えないって…」


「言わないなら服脱ぐよ」


「わかりました、言います…マジで自分そういうの…ちゃんとしたいんで…」


いいつつ観念したように…男子は…


「とりあえず…2杯目のカシスオレンジ飲んだ紗弥さんが…変な事言い始めたっていうか…その…自分は別の宇宙からやってきたんだー…みたいな…」


……………ん?


「ごめん、意味が分からないんだけど…」


「すいません、でもホントなんす…それから周りの男が話に付いていけなくてほぼ生返事だったんですけど、紗弥さんがビールも飲んでみたいって言いだして…

美咲さんと自分は止めたんすけど…周りの男が早めに潰しちゃえとか言って…飲ませたら…その…今の…今紗弥さんがきてるワンピースは…宇宙人から貰ったとか言い出して…そのまま脱ぎだしそうな勢いの所で紗弥さんが完全につぶれて…」


ごめん、マジで意味わかんない…


「いや、すんません…自分がついていながら…」


そういえば美咲が気に言ったらミサンガ外して…気に入らなかったら数珠を外すとかなんとか…

 チラ…と自分の腕を見て見る…すると数珠が無い…私はこの男子の事…気に入らなかったのか…まあ、酔ってた時だから…別にきにするほどの事でも…


「自分の妹も…白いワンピース着て…その…居なくなったんで…なんていうか…紗弥さんみてると…妹思い出して…ちょっとうれしかったッス…すいません…変な話して…じゃ、じゃあ自分これで…」


そのまま部屋から出て行く男子…


 私…なに言ってるんだ…宇宙人から貰った服とか別の宇宙からやってきたとか…意味わからないんだけど…


と、そこで記憶が途切れ…気が付いたらベットの上で寝てて、自分の別の宇宙発言に気を取られててすっかり忘れてたけど…



んで…それから3か月後、拾ってきた宇宙人が行方不明の女の子と瓜二つだと判明し、大家さんお手製のオムライスを食べてる最中、奇声あげながら立ち上がる大学生、私…


そうだ…白いワンピース…居なくなった女の子ってもしかして…あの男子の妹…?






ふむ(*'ω'*)

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