宇宙人と同居しました
あれから数日後、ものの見事に退院した私はまずアパートに帰った…加奈さんが無事だということは楓から聞いていたけど、久しぶりに会う加奈さんは泣きながら私に抱き付いてきた。
なんか前にもこんなことあったような気がする…服で涙と鼻水を拭かれた。
会長は何事もなかったかのように医大で神社の研究を続けている。勉強もしているのだろうか…
そしてなにより、私を殴ったのがあの…GWの時に出会ったレスリング男子だと聞いて私は耳を疑った…そして美咲もそれにかかわっていたこともショックが大きかった。
私が病院に運び込まれた時、私の手に数珠が付いてた。それに気が付いた会長は犯人が分かったらしい。どこの時空探偵だ、あの人は…美咲からあのGWのコンパでの出来事を聞いていたらしいが、
私はお酒であの夜の事はよく覚えてない…あの男を部屋に上らせて問い詰めた時は確かに数珠は無かった。でもそれは美咲の指示で「気に入らない」と外したものだと思っていたが、会長によると、酔った私がその男にあげたんだそうだ。あの会長と喫茶店で話し合っていた時、私の腕には時計とミサンガのみ、数珠はついてなかったと記憶していた会長はインターセプターでそれを確認したあとに、美咲との話を脳内再生して気が付いたそうだ、加奈さんが素直に着いて行った事と、数珠…あの男は泣きながら私の後頭部を殴ったらしい、美咲に脅されて…それを見た加奈さんは男に懇願して自分は付いて行くといったらしい。そして男はせめてにと、数珠を私の腕に付けて救急車を呼んだ。美咲は殺すつもりマンマンだったらしいけど…。
そして…今自室でグースカ眠りこけている宇宙人は実は加奈さんのお母さん…?と聞いて私も思わず笑いそうになったが、加奈さんの変わらない容姿を見ていると、もしかしたら…と思えてくる…
なんでも私を助けるために加奈さんという人が必要だったらしい…そこまでされるとなんだか…自分のせいで他人の人生捻じ曲げてるみたいで微妙な気分になるが…
冷蔵庫にむかい、麦茶をゴクゴク飲み干す…相変わらず熱い…汗だくのシャツを脱いで、グースカ眠っている楓を起こさないように自分のタンスから下着と変わりのシャツをだして…
「どっかいくの?」
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
いきなり声をかけてくる宇宙人、おま…今ねてたんじゃ…
「行くなら私もいく…」
いいながら猫を抱きかかえて準備万端の楓サン…どうでもいいけど教授いつまで猫にしてるの…?
「じゃあ…」
と、楓に頼んである場所に連れていってもらう…
9年前に楓と初めて会った時、私が由良と入れ替わって喧嘩して家出をして…ここで楓と遊んだ。
鯉のぼりは今はないけど、綺麗な川から空を見上げると気持ちがいい
「おそろいだね」
私と楓はあの時と一緒の白いワンピース…今思えばあのワンピースは楓がくれたのか…
GWのコンパの時に酔ってそんなことを言ったらしいが、本当は私も覚えていたのだろうか…
今思い出そうとしても思い出せないけど…
「そういえば…あんた夢の中で…私が思い出すか思い出さないかは決めろって言ってたけど…あれなんの事だったの?」
いいながら楓に尋ねる…
「紗弥がコンビニ強盗に襲われたときの…紗弥は…あの時…」
いいかけた楓を黙らせて…
「やっぱいいや…思い出したくない…」
いいながら空を仰ぐ、青い空になんとなく鯉のぼりが見えるような気がした。
「紗弥…」
ぐいぐい手をひっぱってくる楓サン、今度は駄菓子屋に行こうと…
「いや、ちょ…私一応病み上がり…」
そのまま走り出して駄菓子屋に向かって走る
私は、宇宙人と同居しました
駄文失礼しました(*'ω'*)設定とか大まかに決めただけでス、スミマセン…
学生の頃にとあるサイトに書きなぐった小説?が元ネタです、ちょっと怪しいサイトなのでオヌヌメはできませんが…怪しいとか言ったら怒られそうですが…




