繰り返すセイシュンの果て
富ヶ山(とみがやま)高校に入学して早一年。タイムループが日常になったこの高校で朝光一は過ごしていた。周りの生徒が日常的にタイムループマシン『TM』を使う中、朝光だけはTMを頑なに使用しなかった。――――初めてだからこそ感動するんだよ。その言葉をモットーにTMを使用しないことを選択し続けてきた彼。そんなある日、放課後の教室で一人の少女に出会う。TMによって生まれる問題、そして壊れ始める友情に彼女は朝光に助けを求めるが……。そして、山で出会った謎の少女。彼女は朝光に不吉な予言をする。「あなたに将来よくないことが起こります……」